世界中で人気の「キャプテン翼」 “SGGK”こと若林源三は6位にランクイン

 日本が生んだサッカー漫画で世界中で大人気のキャプテン翼が、現在イタリアで再放送されているという。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」は、それに合わせてキャプテン翼にちなんだトップ10企画を実施。日本人キャラクターのランキングでは、主人公の大空翼が1位を逃すという意外な結果が出た。

 キャプテン翼は1981年に連載が開始されたサッカー漫画で、海外でも絶大な人気を誇る。現在Jリーグでプレーする元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタや、元イタリア代表FWアレッサンドロ・デル・ピエロやFWフランチェスコ・トッティ、MFアンドレア・ピルロといった名手たちにも影響を与え、元ブラジル代表FWロナウジーニョはTVアニメの影響で「日本はとても広いピッチでサッカーをしていると思っていた(地平線の向こうからゴールが見えてくる描写)」という言葉も残している。

 それぞれのキャラクター名は海外版においては現地に馴染みやすいアレンジがされているが、ここでは日本版で紹介していく。まず第10位は新田瞬で、中学時代に大友中学のエースとして登場。「隼シュート」を必殺技に、その後は日本代表の一員としても登場するキャラクターになった。

 第9位は沢田タケシ。日向小次郎のパートナーとして、主人公たちの学年より2歳年下ながら明和小から東邦中の中盤を支えた。そして8位は立花政夫、立花和夫の双子で、通称「立花兄弟」が選出。2人の合体技である「スカイラブ・ハリケーン」は、多くのサッカー少年たちが真似しようとして痛い目に合うという世界共通の現象を巻き起こしてきた。

 そして、第7位は“空手GK”こと若島津健が選出。明和小と東邦中の守護神としてゴールポストを蹴って反対方向のシュートをセーブする三角飛びなどを駆使して立ちはだかった。最近のシリーズではFWとしてもプレーしている。

 続く第6位はスーパー・グレート・ゴールキーパー(SGGK)こと若林源三で、連載の最序盤こそ相手チームの守護神だが、その後は日本代表などの頼れるGKとして君臨。ペナルティーエリア外からのシュートを決めさせないというアイデンティティーの持ち主だ。

 第5位は中盤や最終ラインで活躍する松山光が選出された。北海道の出身で、雪解けのぬかるんだピッチでの練習で鍛えられた足腰で放つ低空の「イーグルショット」が必殺技。キャプテンシーに溢れるキャラクターで、代表チームのキャプテンを務めたこともある。そして、第4位に大空翼の永遠のパートナーである岬太郎が選出。大舞台の前に怪我をする描写が多く、意外と出場回数が減っていることがランキングに響いたのかもしれない。

大空翼が2位、主人公を抑えての1位は“ガラスのエース”三杉淳

 そして、第3位に大空翼の永遠のライバルにして日本が誇るストライカー日向小次郎がランクインした。強引なドリブルで相手と吹き飛ばして、タイガーショットを蹴り込んでいく直線的なプレーが持ち味。一方で、プライドの高さからしばしば監督と衝突する描写もある。意外にもファンタジスタとして知られるデルピエロは彼が最もお気に入りのキャラクターだと話したことがある。

 第2位に主人公の大空翼が選出された。当然ながら物語は彼を中心に進むのでエピソードも数多い。「ボールは友達」などの名言を残し、チームメイトとの協調性も高い主人公は不動の人気キャラクターだと言えるだろう。

 その主人公を抑えての1位に選出されたのが、「ガラスのエース」こと三杉淳だった。心臓病を持つことでプレーに制限が多いものの、それさえなければ大空翼をしのぐ才能を持つとすら言われる。そして、ピルロが「オフサイドトラップは三杉くんで覚えた」と話したように、小学生時代から実質的なプレーイング・マネージャとしてモダンな戦術を取り入れる知性も兼ね備えたキャラクターとして描かれた。

 連載開始から間もなく40年になろうというなかで、人気が衰える気配をまったく見せないキャプテン翼。現在の再放送によって、イタリアでも再びキャプテン翼の影響でサッカー選手を志す将来の名手が生まれるかもしれない。

Football ZONE web編集部