エスパニョール戦での美技に名手グティが反応し、SNS上でやり取り

 レアル・マドリードの元フランス代表FWカリム・ベンゼマは現地時間28日のリーガ・エスパニョーラ第32節エスパニョール戦(1-0)で巧みなバックヒールパスでブラジル代表MFカゼミーロの決勝点をアシストした。そのテクニックが大きな注目を浴びるなかで、かつてそのベンゼマに芸術的アシストを供給した元スペイン代表MFグティ氏も称賛を送っている。

 0-0で迎えた前半終了間際だった。スペイン代表DFセルヒオ・ラモスの頭での落としにベンゼマが反応。ペナルティーエリア右でボールに追いついた時点では身体がゴール方向に向いておらず、マーカーも背負った状況だった。しかしベンゼマはここで機転を利かせてバックヒールでのパスを選択。それを予見していたかのようにカゼミーロが走り込み,
貴重な決勝ゴールを叩き込んだ。

 これが決勝点となり、レアルは1-0で勝利を収めた。タイトル争いのなかで重要な白星を導いたベンゼマのスキルはメディアでも大きく取り上げられ、注目を集めている。得点を決めたカゼミーロも「あれはカリムのゴール」と語るほどの完璧なアシストだった。

 リーガ・エスパニョーラ公式ツイッターは「ベンゼマのヒールでのアシスト、前にも見たことがある…」として過去のプレー動画を公開。それは今から10年以上も前の2010年1月30日、デポルティボ戦で見せた元スペイン代表MFグティ氏のヒールアシストだった。

 ペナルティーエリア内でパスを受けたグティ氏はGKと1対1の場面で、左足のシュートと見せかけてヒールパスを選択し、背後に走り込んだ選手へラストパス。GKとカバーに戻ったDFを完全に置き去りにし、無人のゴールに流し込むだけという完璧なアシストを供給した。

 そして奇しくもこのグティのアシストを受けてシュートを決めたのが、当時からレアルでプレーしていたベンゼマだったのだ。グティ氏は10年前の自身を彷彿とさせる足技を見せたベンゼマ宛に「魔法だ、アミーゴ(友だち)」とツイート。拍手の絵文字を添え「容赦ないね」と付け加えて元チームメートを称賛していた。

 バックヒールの技術を“継承”したベンゼマもグティ氏からのコメントに対し「ありがとう、クラック(名手)」と返信。2人のテクニシャンが時代を越えて共鳴した。

Football ZONE web編集部