フィジカルは成長過程という評価だったなかで、自粛期間の自主トレでパワーアップ

 浦和レッズの大槻毅監督が30日、午前練習後に行ったビデオ通話アプリによる取材対応で青森山田高から加入したルーキーMF武田英寿について言及。「体の軸が強くなったことで良い面が際立つようになった」と、成長を認めた。

 武田は昨季中に加入内定が発表された期待のレフティーで、高校サッカー選手権を戦い終えた後の今年1月末に沖縄県でのトレーニングキャンプへ途中合流。ボランチと右サイドハーフでプレーしながら、トレーニングマッチに出場してゴールを決める場面もあった。

 大槻監督は「非常に明るい髪になりましたね」と武田について冗談で切り出したが、新型コロナウイルスの影響でシーズンが中断してクラブの活動も停止。各自が在宅で個別トレーニングを行うことになった時期を経て、新人MFの変化を前向きに捉えた。

「この間に体重も増やしてひと回りがっしりしました。そのことで、もともと良い部分だったキックの精度も上がりましたね。踏み込みが力強くなりました。それと、止まる部分ですね。守備の能力もすごく向上しました。トレーニングを意欲的にやっているし、体の軸が強くなったことで良い面が際立つようになりました。練習のピッチの中で良い仕事をしているし、プレー面での向上が見られたことは僕も喜んでいます」

 大槻監督が話すように、キック精度はプロの世界でも遜色のないものをすでに披露。6月13日のFC町田ゼルビアとのトレーニングマッチでは、正確なクロスでアシストもしている。それに加え、回転半径の小さいシャープなターンなど技術的に際立つものも発揮していた。

 一方で、トレーニングでコンビを組んだ先輩選手からは「技術は何も言うことなく上手だけど、フィジカルのところはまだまだ」という言葉もあった。それだけに、プロ仕様の肉体を作り上げる努力をするためにこの時間を生かし、その成果もまた評価を得ていることは期待感を高める。

 今季は7月4日の再開からリーグ戦33試合に加え、カップ戦も含めて半年に満たないような期間で消化する日程になる。降格がないというプレッシャーの少なさや、最大5人まで交代枠が拡大されたことはリーグ全体に若手の出場機会を増やす可能性を高めるだろう。

 浦和で言えば、期待のルーキーである武田がデビューを迎える可能性も高まったということ。背番号は左右の数字を足せば「10」になる「37番」。武田のルーキーイヤーに注目したいところだ。

Football ZONE web編集部