モウリーニョとクロップが批判的なコメントを残す

 欧州サッカー連盟(UEFA)が3月に下したマンチェスター・シティの欧州大会への出場停止処分は、13日にスポーツ仲裁裁判所(CAS)によって無効とされた。これを受けて、リバプールのユルゲン・クロップ監督、トッテナムのジョゼ・モウリーニョ監督は不満を口にしたが、“ペップ”ことジョゼップ・グアルディオラ監督も彼らに反論をしている。英紙「デイリー・テレグラフ」が報じている。

 モウリーニョ監督は、UEFAの大会への出場を認めつつも、一部の罰金を科すとしたCASの判定に異論を唱えた。「シティが有罪でないなら、罰金を科すのは恥ずべきことだ。無罪なら、罰は与えられないべきであり、有罪なら罰を受けるべきだ」と主張し、次のように皮肉たっぷりに語っている。

「ファイナンシャル・フェア・プレー(FFP)は終わるだろう。来シーズン、FFPなしで、新たなオーナーが移籍市場で多くの金を使う。(新オーナーを迎えるニューカッスルの)スティーブ・ブルース監督にとっては、さらに歓迎すべき状況だろう。FFPは、本当になくなると思う。新しいオーナーたちは、そう感じるだろう。サーカスの扉は開かれたのだから、楽しもうじゃないか」

 また、判決の翌日に取材に応じたクロップ監督は「個人的には、来シーズンもシティがUEFAチャンピオンズリーグ(CL)を戦うことになるのは嬉しい決定だ。リーグ戦のことを考えれば、公式戦が10から12試合少なくなるシティは、選手たちを休めることができたからだ。そうすると、他チームにはリーグ戦で勝つ可能性はなかったからね」としたうえで、「しかし、サッカー界にとっては、昨日は良い日とは言えないだろう。FFPは良い考えだと思う。チームや大会を守るためのものだった」と、続けている。

グアルディオラ監督はシティの正当性を主張し、謝罪を要求

 この発言に対して、シティのジョゼップ・グアルディオラ監督は反論し、シティに対して、「ズルをした」「嘘つきだ」と批判的だった者たちへの謝罪を求めた。

「誰もが自分の意見を持っているだろう。ユルゲンやジョゼを含めてね。でも、ジョゼとユルゲンには、サッカー界にとって良い日だったことを伝えたい。とても良い日だ。なぜなら、何が起こったかは明確になったのだから、それは良いことに間違いない」

「ジョゼや他の監督たちは、私たちが傷ついたことを知るべきであり、私たちは謝罪されるべきだ。もし、私たちがFFPのルールを破っていたら、処分を受けていた。でも、クラブは正しいことをしていたと信じているし、私たちが物事を正しく進めていたことは証明された。人々は、私たちがズルをしたとか、ウソをついたと何度も言っていた。そこに推定無罪はなかった。でも、今は私たちが正しかったことが証明された」

 シティが控訴した後には、プレミアリーグの8クラブ(リバプール、チェルシー、レスター、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、トッテナム、ウォルバーハンプトンバーンリー)が、シティの来季CL出場に反対する意思をCASに伝えていた。この動きに対してもグアルディオラ監督は不満を隠さなかった。

「ここ数年、多くの人が来て、私たちの悪口を囁いた。それが終わるのは大歓迎だ。そうしたことをしてきた人たちには『OK、その目で見て、まだ何か言いたいならば、顔を突き合わせて話し合おう。それからピッチに出て、ライバルとしてプレーしよう』と言いたい。受け入れてほしい。それでも同意できないなら8つのクラブは、陰で囁くのではなく、私たちの幹部室のドアを叩いてもらって、話し合えばいい」

 異議申し立てが認められ、UEFA主催大会への出場停止処分を免れたシティだが、FFPの扱い方を含め、この問題はまだ尾を引くことになりそうだ。

Football ZONE web編集部