新外国籍選手獲得までは、呉屋がセンターフォワードの一番手か

 2021年シーズンのJ1リーグが26日に開幕した。今オフの移籍市場で各クラブが選手を入れ替えたことで、どれくらいの戦力を有し、20チームで争われる今季の勢力図がどのように変わったのか。それを見るうえで一つの目安となるのが、市場価格の合計額だ。

 ドイツの移籍情報専門サイト「transfermarkt」が随時更新している市場価格は、選手たちの“推定移籍金”に近い意味を持っている。この市場価格を比較・分析しながら、今季開幕時のJ1リーグ各クラブがどれだけの戦力を抱えているかを考察していこう(※登録選手リストはクラブ公式サイトを参照)。

■柏レイソル(昨季7位/15勝7分12敗)
選手市場価格総額:21億7487.5万円
チーム内最高額選手:クリスティアーノ(2億1590万円)

 昨季J1リーグで28得点を叩き出し、得点王とMVPに輝いたFWオルンガは、カタール1部のアル・ドゥハイルへ移籍した。昨季の開幕前、1億4400万円(当時レート)だったストライカーは、1年間で自身の市場価格を4億4450万円まで高めている。圧倒的な個の力を誇ったオルンガからの脱却は、新シーズンのテーマになるだろう。

 オルンガが大幅アップしていたものの、そのほかでは昨年より市場価格がダウンした選手が多い。3億円の評価だったFWクリスティアーノは、昨季15試合4得点にとどまり、2億1590万円まで評価を落としてしまった。そんななかで期待を集めるのは、FW呉屋大翔だ。2019年当時、J2のV・ファーレン長崎で36試合に出場して22得点を挙げたストライカーの市場価格は、昨年から1910万円ダウンして8890万円となった。新外国籍ストライカーの獲得も噂されているなか、再び1億円の大台に乗せたいところだ。

 現時点で新戦力として獲得したのは、MF4人、DF2人、GK2人。22歳のMFアンジェロッティ(2222.5万円)はFWでも起用できるが、MFドッジ(1億2700万円)、MF椎橋慧也(3810万円)は、中盤の底に入るタイプであり、MFイッペイ・シノヅカ(5715万円)はサイドアタッカー。この補強を見る限りは、素早くストライカーにボールを預ける戦い方からの脱却を目指す姿勢が伺える。

評価を高めて復帰した上島の存在で充実のセンターバック

 最終ラインには、クラブのDF最高額となる1億2065万円のDF古賀太陽を筆頭に、昨季の主力が残留している。センターバックは、DF山下達也(5715万円)、DF大南拓磨(8890万円)、DF染谷悠太(3175万円)に加え、アビスパ福岡からレンタルバックするDF上島拓巳もいる。昨季41試合に出場した24歳は、福岡の最少失点でのJ1昇格に大きく貢献し、8890万円まで評価を高めた。現在の市場価格では、大南と上島が高くなっているが、ネルシーニョ監督がどのような選択をするのか注目だ。

 GK中村航輔がポルトガル1部のポルティモネンセへ移籍したが、市場価格がクラブ5位タイの韓国代表GKキム・スンギュがいるため、大きな不安はない。新加入のGK佐々木雅士(635万円)、GK松本健太(317.5万円)を含め、日本人GKは若い選手が多いが、誰が台頭していくかも注目ポイントだ。

Football ZONE web編集部