アンチェロッティ監督が指導者としてのピルロ、ガットゥーゾ、インザーギに言及

 イングランド・プレミアリーグのエバートンを率いるカルロ・アンチェロッティ監督は、母国の名門ACミランを率いて黄金期を築いた当時に指導し、現在は監督業をスタートした“教え子”たちに温かい目を向けている。英衛星放送「スカイ・スポーツ」で語った。

 アンチェロッティ氏は現役時代にイタリア代表としてワールドカップ(W杯)に出場し、クラブレベルでもミランで欧州チャンピオンズカップ(現UEFAチャンピオンズリーグ/CL)やセリエAの優勝を経験。東京で開催されたトヨタカップ(現FIFAクラブワールドカップ)にも2回出場して、いずれも世界一になっている。

 ただ、そうした選手としての実績よりも指導者としての名声のほうが大きい。ミランではCLを2回、セリエAやクラブW杯も制した。他にもチェルシーでプレミアリーグ、パリ・サンジェルマンとバイエルン・ミュンヘンでもそれぞれリーグ優勝。レアル・マドリードではリーグ優勝こそ逃したが、CLとクラブW杯を制し、まさにタイトル請負人と言える。

 そのアンチェロッティ氏がミラン時代に育てたのが、元イタリア代表MFアンドレア・ピルロ、同MFジェンナーロ・ガットゥーゾ、同FWフィリッポ・インザーギといった選手たち。ピルロは今季からユベントス、ガットゥーゾはミランの監督を務めた後に昨季途中からナポリを、インザーギもミランの監督を務め、現在はベネベントを率いている。

 アンチェロッティ氏は「キャリアのなかで指導したすべての選手を気にかけているよ。彼らは私と同じ経験はできないが、若さというアドバンテージがある。サッカー界では多くの批判が避けられないが、彼らの方がそれを熟知している。例えばピルロとガットゥーゾがそうであり、彼らは問題の解決法をすべて持っているはずだ」と、セリエAの名門クラブを率いるだけに批判されることも多い2人を気遣った。

 また、「数日前にはインザーギと電話した。彼は多く連絡をしてくる1人だ。すべての選手たちに愛着はあるけれども、当時のミランにいた選手たちは特別で、インザーギもそうだ」と、元ストライカーは恩師へ頻繁に連絡するタイプだと話している。

インテルを率いるコンテ監督も“教え子”だが…「ミランに優勝してほしい」

 現在、古巣のミランはリーグ戦で2位につけ、年明けの成績ではやや苦戦している。首位に立ったインテルを率いるのは、アンチェロッティ氏がユベントス監督時代に指導したアントニオ・コンテ監督だ。

 そうした複雑な状況だが、アンチェロッティ氏は「インテルが強いから厳しいとしても、ミランに優勝してほしい。私のその願いを、友人であるコンテに阻まれるんじゃないかと心配しているよ」と、コンテ氏の指揮官としての実力を認める言葉も残した。

 現在のセリエAの監督たちの顔ぶれを見れば、2000年代前半のイタリアにおけるアンチェロッティ氏の存在と指導が、現在につながる影響力を発揮したことは間違いないと言えそうだ。

Football ZONE web編集部