フランス1部のマルセイユが新たなクラブ幹部を迎え入れたことが波紋を引き起こしており、同クラブに所属する日本代表DF酒井宏樹の去就にも影響する可能性があるかもしれない。仏紙『パリジャン』、英紙『デイリー・メール』などが伝えている。

 マルセイユのジャック=アンリ・エイロー会長は、新たな「特別顧問」としてポール・オルドリッジ氏をクラブに加えたと報じられた。オルドリッジ氏はかつてウェスト・ハムでディレクターを務め、カルロス・テベスやハビエル・マスチェラーノの獲得にも携わった人物だった。

 同氏がマルセイユに連れて来られたのは「選手をプレミアリーグに売るため」との見方が伝えられている。選手の売却により高額移籍金を手に入れることを目的として会長が顧問に任命したのだという。

『デイリー・メール』は、具体的にプレミアリーグへ移籍する可能性がある選手の一人として酒井を挙げている。酒井は昨夏に続いてこの冬の移籍市場でも、ジョゼ・モウリーニョ監督率いるトッテナムからの関心が盛んに噂されている。

 だが会長の独断による人事を、マルセイユのアンドレ・ビラス=ボアス監督は快く思っていないようだ。「イングランドのクラブへの選手売却に繋がるとは思わないが、私にとっては驚きの決定だった」と15日の会見でコメント。オルドリッジ氏の就任を事前に知らされていなかったとして不快感を示し、「私は日本で指揮を執ることもブラジルで指揮を執ることもできる」とマルセイユを離れる可能性も示唆している。

 一方、エイロー会長はこの動きに不満を持つとみられる者から「死の脅迫」も受けたと明かしている。自宅住所などとともに脅迫的なメッセージがSNS経由で送りつけられたとして、警察に通報を行うと同会長は語った。