マンチェスター・シティは、欧州サッカー連盟(UEFA)の主催大会に来季から2年間出場を禁じられるという処分を下された。この決定が今後のクラブにもたらす影響に関しても、英国やその他各国の複数メディアで憶測が広がっている。

 シティに対する処分はファイナンシャル・フェアプレー(FFP)に関する「重大な違反」およびその証拠偽装に対するものだという。クラブは異議申し立てを行う意向を示しているが、このまま処分が確定したとすれば今後2年間のチャンピオンズリーグ(CL)やヨーロッパリーグ(EL)には出場できない。

 シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督は、すでに今季のプレミアリーグで首位リバプールに大差をつけられていることなどもあり、来季以降の去就を疑問視する見方は以前からあった。だが今回の処分により退任の可能性はさらに高まると予想されている。

 プレミアリーグで2年連続の優勝を成し遂げ、昨季はイングランド初の国内3冠も達成したグアルディオラ監督は、国内ではすでに“やり尽くした”感もあったと言える。シティがまだ未経験の欧州制覇こそが残された唯一にして最大の目標だった。

 その目標達成への道を閉ざされたとすれば、モチベーションの維持が難しくなることは想像に難くない。また今季のCLでもし優勝を飾ったとすれば、それはそれでシティを率い続ける意味は薄くなってしまうかもしれない。

 監督だけでなく、所属選手たちにとっても状況は同じ。欧州最大の舞台であるCLで戦うことは多くの選手にとって大きな目標やモチベーションであり、それが不可能であれば他クラブに新天地を求める選手が出てきてもおかしくはない。移籍先となり得る他国からも注目が集まり、スペイン『アス』紙では今後契約満了が迫るシティの選手たちをリストアップしている。

 同様の理由により、クラブを去った選手の代役としてシティが新たな大物選手を獲得するのも容易ではないと予想される。CLで戦うことができるかどうかは選手がクラブを選ぶ上で大きなファクターとなる。グアルディオラ監督というカリスマが去っていたとすればなおさらだ。

 CL不出場はクラブの収益面でも大きなマイナスとなる。選手の流出などで戦力が低下すれば、処分終了後にCL復帰を果たすのも楽ではないかもしれない。処分がもたらす様々な影響により、最終的には「ひとつの時代の終わり」に繋がるのではないかとの見方も『BBC』は示している。