ちょうど12年前の2008年4月29日。ポール・スコールズによる伝説的な一撃が、マンチェスター・ユナイテッドをチャンピオンズリーグ(CL)決勝へと導いた。

 2007/08シーズンのCL準決勝でバルセロナと対戦したユナイテッド。敵地カンプ・ノウでの1stレグをスコアレスドローで終えた6日後、オールド・トラフォードでバルサを迎え撃った。

 その試合の前半14分、180分間の勝負で唯一となるゴールがあまりにも鮮やかな形で生まれる。クリスティアーノ・ロナウドからのプレッシャーを受けたジャンルカ・ザンブロッタが苦し紛れにボールを前方へ送ると、バルサのエリア手前に大きく空いたスペースでスコールズが拾う。そのままの勢いで放たれたシュートは右足アウトにかけた回転でGKの守備範囲から逃げるようにゴール右隅へ突き刺さった。

 この1点のリードを守ったユナイテッドは決勝に進出。チェルシーとのイングランド対決をPK戦の末に制し、9年ぶり3度目となる欧州制覇を成し遂げた。

 だが決勝進出に繋がった殊勲のスーパーゴールは、実は狙い通りのプレーではなかったのだという。先日、ユナイテッドの公式ポッドキャストで語ったとして英国メディアが伝えたところによれば、「あれはミスキックだった。スライスしてしまった」とスコールズはバルセロナ戦のゴールを振り返っている。