5位:ウルグアイが生んだゴールハンター

 リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、世界には数々のスター選手が存在する。しかし、それらの選手のどこが優れてどこが劣っているのかを知る者はあまり多くはないはずだ。今回フットボールチャンネル編集部では、世界屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(ポジションは主に所属クラブのもの、市場価格は『transfermarkt』を参考)。

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FW:ルイス・スアレス(ウルグアイ代表/バルセロナ)
生年月日:1987年1月24日(33歳)
市場価格:3500万ユーロ(約42億円)
今季リーグ戦成績:17試合出場/11得点7アシスト ※4月30日時点

 2014年夏にバルセロナにやって来たウルグアイ代表FWは、今季で同クラブ在籍6年目を迎えている。それまでの間、9番を背負う男は毎年のようにゴールを量産し、スペインの名門にタイトルをもたらし続けてきた。特に2015/16シーズンは圧巻で、リーグ戦35試合の出場で実に40得点18アシストという桁違いの成績を収めている。近年でバルサスタイルに最もフィットしたストライカーと言え、この男の代わりとなる選手がなかなかいないのが現状だ。

 毎シーズン、リーグ戦で20得点以上を叩き出しているルイス・スアレスは決定力が極めて高い選手だ。どんなに難しいボールでも抜群の「テクニック」で収め、すぐにシュート体勢に持ち込んでゴールネットを揺らすことを可能としている。アクロバティックなゴールも少なくはなく、どこからでもシュートを放ってくる恐ろしい選手と言えるだろう。「攻撃力」は「92」と高評価になった。

 また、オフ・ザ・ボール時の動きも冴えるなどスペース認知力等も高く「IQ」は「85」。大柄な選手にも当たり負けしない「フィジカル」も「84」と高数値を記録している。「スピード」は数値がやや落ちるが、そこまでウィークポイントにもなっていない。CFとして必要な能力をほとんど兼ね備えている選手と言えるだろう。

 しかし、同選手は今年で33歳。怪我による離脱もやや増えてきた印象であり、肉体面に不安が残る。年齢とともに緩やかな下降線を描きつつあり、CFランキングでは5位に落ち着いた。

4位:イングランド不動のエース

FW:ハリー・ケイン(イングランド代表/トッテナム)
生年月日:1993年7月28日(26歳)
市場価格:1億5000万ユーロ(約180億円)
今季リーグ戦成績:20試合出場/11得点2アシスト ※4月30日時点

 レアル・マドリードやマンチェスター・シティといったクラブが獲得を狙うイングランドの大エースであるハリー・ケイン。2015/16シーズン、2016/17シーズンとプレミアリーグ得点王に輝き、ロシアワールドカップでも大会最多得点を記録し母国のベスト4進出に貢献するなど、これまでにも申し分ない実績を収めてきた選手だ。世界がその能力を認めているのは明らかで、現在の推定市場価格は1億5000万ユーロ(約180億円)。まさにワールドクラスの点取り屋だ。

 CFとして最も必要な決定力の高さに関しては、もはや言うことなし。味方から送られてくる絶好のパスやクロスを確実にゴールへ流し込むことができ、難しい角度からもお構いなしに枠内にシュートを射止めてくる。ゴール前での仕事ぶりは圧巻とも言え、「攻撃力」は「92」と当然ながら高評価になった。

 また、単純な「スピード」は数値が落ちるが、身長188cmの体躯を活かした「フィジカル」と「空中戦」の強さも兼備。セットプレー時でも強みを出せるのは、ケインの武器の一つとも言える。そしてこぼれ球への反応の速さ=読みの鋭さもピカイチで、「IQ」の高さも持ち合わせているのがポイント。ストライカーとしての完成度が非常に高い選手と言えるのではないか。

 ただ、怪我の多さはマイナスポイント。今季も左ハムストリング断裂の怪我を負い長期離脱を強いられているなど、大きく評価を伸ばせず。このあたりの改善は必須と言ってもいいだろう。

3位:リバプールに不可欠なブラジル人

FW:ロベルト・フィルミーノ(ブラジル代表/リバプール)
生年月日:1991年10月2日(28歳)
市場価格:9000万ユーロ(約108億円)
今季リーグ戦成績:29試合出場/8得点7アシスト ※4月30日時点

 今季で在籍5年目を迎えたリバプールで不動の地位を築き上げている28歳のFW。ユルゲン・クロップ監督からの信頼は確かで、昨季はクラブのチャンピオンズリーグ(CL)制覇に大きく貢献するなど、印象的なパフォーマンスを残し続けている。実力者が多く揃うブラジル代表の常連組でもあり、日本代表も出場したコパ・アメリカ2019では母国の優勝に尽力。誰も真似できない抜群の才能を持つ、世界トップレベルのCFだ。

 ロベルト・フィルミーノの特徴は他の並み居るストライカーとは少し異なる。それは、周りの選手を活かす能力が極めて高いこと。ただ最前線に張るだけでなく、中盤の位置まで下りて組み立てに加わったり、サイドに流れて味方にスペースを供給するなど、1トップとして果たすタスクの幅が非常に広い。「IQ」の高さはもちろん「テクニック」、「パス」の技術も優れていると言えるだろう。サディオ・マネやモハメド・サラーが得点を量産できるのも、この男の存在が一因とも言える。

 また、フィルミーノは豊富な運動量を活かした前線からのプレスも怠らない。「守備力」は「61」と飛び抜けた数値ではないが、他のCFと比べると極めて高い数字。FWの選手はここでポイントを落としがちだが、フィルミーノに関しては大きく評価を落としていないため、能力全体の平均値を対象とする同ランキングで上位に食い込むことができるわけだ。

 今季もここまでリーグ戦29試合の出場で8得点7アシストと仕事を果たし続けているフィルミーノ。現世界王者であるリバプールがより高みを目指すために、今後もこの男の存在は不可欠なものとなるだろう。

2位:驚異の21歳

FW:キリアン・ムバッペ(フランス代表/パリ・サンジェルマン)
生年月日:1998年12月20日(21歳)
市場価格:2億ユーロ(約240億円)
今季リーグ戦成績:20試合出場/18得点7アシスト ※4月30日時点

 ロシアワールドカップではフランス代表の優勝に大きく貢献し、同大会の最優秀若手選手にも輝くなど世界を驚かせた21歳。パリ・サンジェルマンでも絶対的存在として活躍しており、リーグ戦33得点を叩き出した昨季は年間MVP、最優秀若手選手賞、得点王を獲得するなどリーグ・アンの個人タイトルを総なめとした。東京五輪世代の中でも別格の才能を持つ選手であり、その推定市場価格は驚異の2億ユーロ(約240億円)。未来のバロンドーラーに最も近い存在と言えるのではないか。

 キリアン・ムバッペ最大の武器はやはり「スピード」だろう。圧倒的な加速力を誇っており、単純な競争ではもはや敵なしだ。CF以外にもウィングとしても高いパフォーマンスを発揮でき、数値は「96」と圧巻。また、その「スピード」を殺さずに発揮する「ドリブル」も爆発的な威力を誇っており、こちらも「92」と高評価になった。

 ゴール前の狭いエリアもスルスルと突破していく「テクニック」もあり、決定力の高さも年齢を重ねるごとにメキメキと向上中。「テクニック」と「攻撃力」の両方で「90」という飛び抜けた数値を記録した。「守備力」は大きく数値を落とすが、21歳にしてこの能力値はもはや驚異的という他ない。今後さらに成長を果たすのかと思うと、ただただ恐ろしい。

 ムバッペが将来的にバロンドールを受賞すると予想する人は世界でも少なくない。果たしてそれは的中するのか。サッカー界を驚かせ続ける21歳のパフォーマンスから、今後も目が離せない。

1位:トップに輝いたのはこの男!

FW:ロベルト・レバンドフスキ(ポーランド代表/バイエルン・ミュンヘン)
生年月日:1988年8月21日(31歳)
市場価格:7000万ユーロ(約84億円)
今季リーグ戦成績:23試合出場/25得点3アシスト ※4月30日時点

 CFランキングでトップに輝いたのは、ポーランドが生んだ生粋のゴールハンターだ。バイエルン・ミュンヘンで絶対的エースとして君臨するロベルト・レバンドフスキは、常にゴールを生産し続ける言わずと知れた大器。ブンデスリーガではこれまで4度の得点王に輝いており、年間ベストイレブンにも5度選出されているなど、継続して結果を残し続けてきた。現在31歳と年齢的には決して若くないものの、その怖さと凄みは今なお錆びつくことなく、ピッチ上で遺憾なくその能力を発揮している。

 レバンドフスキの決定力はまさにワールドクラス。ボールを持てばどこからでもゴールを狙ってくる恐ろしい選手であり、左右両足、頭と得点パターンも非常に豊富だ。「攻撃力」は最高点となる「96」、「空中戦」も「85」と申し分ない数値になった。

 ゴール前での嗅覚とポジショニングの良さも光るなど「IQ」でも高評価。そして、あまりイメージはないが実は「ドリブル」も非常に上手い選手だ。味方が送ったボールをゴールに繋げる以外にも、単独突破からチャンスを生み出すことを可能としている。数値は「85」とこちらも申し分ない。ストライカーとしての怖さと逞しさはピカイチと言えるだろう。

 CFとして最も求められる仕事は「得点」。その重要な任務を毎年果たし続けているレバンドフスキはやはり世界トップクラスの点取り屋と言えるだろう。今季もここまでリーグ戦23試合の出場で25得点と絶好調中で、その活躍ぶりも大きく評価。CFランキングで1位に輝くのは納得のいく結果ではないだろうか。