責任を取ってもらう

1993年の開幕から28年目を迎えたJリーグでは、数多くの外国籍選手がプレーしてきた。活躍した選手もいる中で、期待を大きく裏切って帰っていった選手も少なくない。今回フットボールチャンネル編集部では、コンサドーレ札幌で活躍できなかった外国籍選手を5人紹介する。※年齢は加入時、成績は札幌在籍時のもの。
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ロブソン(ブラジル出身)
生年月日:1974年9月21日(28歳)
在籍期間:2002年〜同年5月
Jリーグ成績:5試合出場0得点

 3年間指揮を執った岡田武史の後任として元日本代表の柱谷哲二が監督に就任した2002年、ブラジル出身のロブソンはコンサドーレ札幌に加入した。J1昇格初年度の前年は11位で残留に成功したが、得点王を獲得したウィルが1年限りでチームを去ったため、ロブソンにはその穴埋めを期待された。

 スパルタク・モスクワでは2シーズン連続2ケタ得点と実績十分だったが、日本でその活躍を見せることはできなかった。初出場から無得点が続くと、柱谷監督は第6節の京都パープルサンガ戦後の記者会見で「ロブソンには責任を取ってもらう」と発言。ロブソンはこの試合を最後に出場がないまま5月に退団した。チーム低迷の責任を取る形で柱谷監督も6月に解任、チームは最下位でJ2に降格している。

●2002年、開幕戦の先発メンバー

▽GK
佐藤洋平

▽DF
森下仁志
マクサンドロ
吉川京輔
大森健作

▽MF
山瀬功治
今野泰幸
ビジュ
平間智和

▽FW
ロブソン
小島宏美

ホームシック

ベット(ブラジル代表)
生年月日:1975年1月7日(28歳)
在籍期間:2003年〜同年5月
Jリーグ成績:7試合出場1得点

 ボタフォゴやフラメンゴといったビッグクラブでもプレー経験があるベットは2003年、コンサドーレ札幌に加入した。日本代表も出場した1999年のコパ・アメリカ(南米選手権)にも出場してブラジル代表の優勝に貢献するなど実績十分で、1年でのJ1復帰にチームを導く活躍が期待された。

 横浜FCとの開幕戦にフル出場すると、第2節ではゴールを決めて勝利に貢献した。序盤戦はまずまずのプレーを見せていたが、5月に入るとホームシックを理由に突如退団してしまう。札幌でのプレーはわずか7試合で終わった。

 札幌を退団した後はブラジルに帰ったが、04年夏に再び日本にやって来る。サンフレッチェ広島では足掛け3シーズンに渡って在籍し、リーグ戦55試合に出場している。しかし、06年9月に傷害容疑で逮捕され、翌月にクラブは契約解除の処分を下した。

●2003年、開幕戦の先発メンバー

▽GK
佐藤洋平

▽DF
和波智広
西澤淳二
森秀昭
大森健作

▽MF
ベット
今野泰幸
森下仁志
砂川誠

▽FW
堀井岳也
新居辰基

戦術が合わない

アルセウ(ブラジル出身)
生年月日:1984年5月7日(23歳)
在籍期間:2008年〜同年2月
Jリーグ成績:0試合出場0得点

 パルメイラスでプロキャリアをスタートさせたアルセウは、2007年に柏レイソルに加入した。リーグ戦28試合に出場したがチームの構想から外れ、J1に昇格したコンサドーレ札幌に移籍。しかし、グアムキャンプでの練習試合が発端となり、「戦術が合わない」と言って、開幕を待たずに退団してしまった。

 ブラジルに戻ったアルセウは09年に柏に復帰したが、右ひざの大ケガもあって2年間で6試合しか出場できなかった。2015年からはモンテディオ山形でプレー。中盤の主力選手として2年間で69試合に出場している。

▽GK
高木貴弘

▽DF
坪内秀介
西嶋弘之
西澤淳二
池内友彦

▽MF
藤田征也
芳賀博信
クライトン
西大伍

▽FW
中山元気
ダヴィ

出場は4分間だけ

ノナト(ブラジル)
生年月日:1979年7月5日(28歳)
在籍期間:2008年〜同年6月
Jリーグ成績:1試合出場0得点

 三浦俊也監督率いるコンサドーレ札幌は2007年にJ2優勝を果たした。6年ぶりにJ1へ返り咲いた札幌は残留を果たすべく、2004年に韓国の大邱FCで13得点を挙げたノナトを獲得している。

 2月下旬に左足首を痛め、プレシーズンでも結果を残すことができなかった。3月23日のヤマザキナビスコカップで公式戦デビューを飾ったが、前半で途中交代。リーグ戦では4分しか出場しないまま、6月14日に契約解除が発表された。

 この年は同じ新加入のアルセウもチームにフィットできずにキャンプ中に退団するなど、誤算続きだった。駒不足に陥ったチームは最下位から抜け出せず、5試合を残して3度目のJ2降格が決まった。

●2008年の基本先発メンバー

▽GK
高木貴弘

▽DF
坪内秀介
西澤淳二
西嶋弘之
池内友彦

▽MF
藤田征也
芳賀博信
クライトン
西大伍

▽FW
中山元気
ダヴィ

二日酔い

テレ(ブラジル出身)
生年月日:1990年2月2日(21歳)
在籍期間:2012年7月〜13年5月
Jリーグ成績:10試合出場0得点

 4年ぶりのJ1復帰を果たした2012年、コンサドーレ札幌は開幕から負けが込み、ぶっちぎりの最下位に沈んでいた。そこで、残留に向けて7月に獲得した外国籍選手の1人がブラジルでプレーしていたテレだった。

 7月28日の名古屋グランパス戦で初出場を果たしたが、8月末に右太ももの肉離れで戦線離脱。この年は5試合の出場に終わり、チームは最下位でJ2に残留となった。

 翌年は開幕戦で先発を勝ち取るも、第2節で右肩を痛めて途中交代。その後はサブにまわることが多くなった。すると、2試合連続のベンチ外が決まったギラヴァンツ北九州戦の前日から翌朝まで飲酒し、二日酔いで練習に参加。これが規律違反となり、5月13日に契約を解除された。約1年間で10試合に出場したが、札幌でゴールを挙げることはできず。その後はJFLの町田ゼルビアで半年間プレーしている。

●2013年、開幕戦の先発メンバー

▽GK
杉山哲

▽DF
チョソンジン
櫛引一紀
奈良竜樹
松本怜大

▽MF
河合竜二
上里一将
古田寛幸
内村圭宏
神田夢実

▽FW
テレ

【了】