中国リーグベストイレブンになるけど…

 1993年の開幕から28年目を迎えたJリーグでは、数多くの外国籍選手がプレーしてきた。活躍した選手もいる中で、期待を大きく裏切って帰っていった選手も少なくない。今回フットボールチャンネル編集部では、アルビレックス新潟で活躍できなかった外国籍選手を5人紹介する。

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ダヴィ(ブラジル出身)

生年月日:1984年4月6日(36歳)
在籍期間:2008年
J1通算成績:10試合出場/0得点

 待望の左利きテクニシャンと期待されたが、Jリーグの展開に早さに全く馴染めず、5月に契約解除となった。確かにテクニックの質は高かったものの、無謀なドリブル突破を仕掛けてボールを奪われるなど、判断力にも課題が。守備でもハードワークが求められる日本のサッカーに全く適応できなかった。

 ただ、活躍できなかったのは新潟時代だけだったようだ。ブラジルに戻った後、2012年にアジアへ再降臨。中国の上海上港などでプレーし、広州富力時代の2014年には中国超級リーグのベストイレブンに選ばれた。2018年にブラジルで現役を引退している。

●2008シーズンの基本先発メンバー

▽GK
北野貴之

▽DF
内田潤
千代反田充
永田充
松尾直人

▽MF
マルシオ・リシャルデス
千葉和彦
本間勲
松下年宏

▽FW
アレッサンドロ
矢野貴章

PSGからやってきたけど…

エヴェルトン・サントス(ブラジル出身)

生年月日:1986年10月14日(33歳)
在籍期間:2009年
J1通算成績:11試合出場/0得点

 パリ・サンジェルマンからの期限付き移籍加入とあって期待は大きかったが、リーグ戦では1つのゴールも奪うことができず。結局、日本では天皇杯の奈良クラブ戦で2ゴールを挙げたのみで、半年間の在籍に終わった。

 新潟退団後は韓国でもプレーし、城南一和天馬(現城南FC)やFCソウル、蔚山現代FCに在籍したが、ほとんど目立った実績は残せていない。リーグ戦二桁得点を記録したのはは城南時代の2012年だけだった。近年はインド・スーパーリーグにも参戦したものの鳴かず飛ばずで、ブラジルに帰国。現在はブラジル全国選手権2部のフィゲイレンセに所属している。

●2009シーズンの基本先発メンバー

▽GK
北野貴之

▽DF
内田潤
千代反田充
永田充
ジウトン

▽MF
本間勲
マルシオ・リシャルデス
松下年宏

▽FW
矢野貴章
ペドロ・ジュニオール
大島秀夫

アフロは目立ったけど…

ホージェル・ガウーショ(ブラジル出身)

生年月日:1986年3月30日(34歳)
在籍期間:2013年〜2014年
J1通算成績:10試合出場/2得点

 ブラジルの名門インテルナシオナルで2007年にプロデビューを飾ったが、その後は下部リーグのクラブを転々とし、2013年夏に新潟へとやってきた。立派なアフロヘアーをたくわえていたが、派手な髪型以外にピッチ上で目立つことはほとんどなかった。

 独特なリズムを刻むドリブルが武器のテクニシャンだったものの、ハードワークがベースの柳下正明監督の戦術にはマッチせず、リーグ戦での先発出場は一度もなかった。結局、在籍2シーズン目だった2014年5月に新潟との契約を解除してレンタル元のポンチ・プレッタへと戻ることに。

 ブラジルに戻っても受難は続き、ポンチ・プレッタからもすぐに放出されてしまった。現在は34歳。主にブラジルのクラブを転々としてきた流浪のドロブラーは、今月1日付でポルトゥゲーザとの契約が満了になったため無所属状態になっている。

●2013シーズンの基本先発メンバー

▽GK
東口順昭

▽DF
三門雄大
舞行龍ジェームズ
大井健太郎
キム・ジンス

▽MF
田中亜土夢
成岡翔
レオ・シルバ
岡本英也

▽FW
田中達也
川又堅碁

人格者のはずがトラブル続きで…

チアゴ・ガリャルド(ブラジル出身)

生年月日:1989年7月20日(30歳)
在籍期間:2017年
J1通算成績:23試合出場/3得点

 ブラジル全国選手権で高く評価されていたファンタジスタには、背番号10が託された。ただ、確かなテクニックとプレービジョンを披露する一方で、守備ではほとんど走らず、メンタル面の不安定さからくるプレーの波の大きさは如何ともしがたかった。

 身長183cmと体格にも恵まれ、ロングスローを投げるなど意外な一面も。ピッチ外では難病と闘う少年を勇気付けるため髪をオレンジ色に染めるなど、人格者としての側面も見せていた。しかし、最終的には「人格」が問題となって新潟を去ることになる。

 リーグ中断期間中、体調不良を理由に練習を欠席すると、実は自宅でパーティーを開催していたことが判明。さらに練習中には練習生を蹴飛ばしたり、周りの選手たちと衝突したり。トラブル続きだったうえ、2017年9月末に家庭の事情でブラジルに帰国すると、2度と戻らず。事実上の戦力外状態のまま期限付き移籍契約満了とともに新潟を退団した。

 2018年はヴァスコ・ダ・ガマ、2019年はセアラーの主力としてブラジル全国選手権1部で活躍。特に2019年はリーグ戦34試合に出場して12得点とキャリアハイの成績を残し、今年からは名門インテルナシオナルへ移籍してコパ・リベルタドーレスにも出場している。日本ではくすぶったが、やはり実力は確かだった。

●2017シーズン前半戦の基本先発メンバー

▽GK
大谷幸輝

▽DF
川口尚紀
富澤清太郎
ソン・ジュフン
堀米悠斗

▽MF
加藤大
小泉慶
ホニ
チアゴ・ガリャルド
山崎亮平

▽FW
鈴木武蔵

オーバーウェイトが祟り…

ターレス(ブラジル出身)

生年月日:1995年5月18日(2019年6月22日:24歳没)
在籍期間:2018年
J2通算成績:34試合出場/4得点

 U-21ブラジル代表歴があり、同世代のガビゴル以上の逸材と評価されていたこともあった。だが、体重管理が甘く、ブラジル時代には100kgを超えたこともあるという。来日時もオーバーウェイト気味で、スプリントをかけても加速が弱く、体の重さは見た目にも明らかだった。

 シーズンが進むにつれて体も絞れ、スピードは出るようになったが、今度はシュートが入らない。1年でのJ1復帰を目指すシーズン、エースストライカーとしてゴール量産が期待されながら、結局リーグ戦4得点に終わり、1年で新潟を退団した。

 2019年はブラジルの強豪ヴァスコ・ダ・ガマからポンチ・プレッタへ期限付き移籍していた。だが、同年6月にバイク事故に遭い、才能が完全に開花しきらぬまま24歳の若さで帰らぬ人となった。

●2018シーズンの基本先発メンバー

▽GK
アレックス・ムラーリャ

▽DF
川口尚紀
広瀬健太
ソン・ジュフン
渡邊泰基

▽MF
戸嶋祥郎
加藤大
磯村亮太
高木善朗

▽FW
河田篤秀
田中達也