20位:スペイン代表の若きアタッカー

 リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、世界には数々のスター選手が存在する。しかし、それらの選手のどこが優れてどこが劣っているのかを知る者はあまり多くはないはずだ。今回フットボールチャンネル編集部では、世界屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(ポジションは主に所属クラブのもの、市場価格は『transfermarkt』を参考)。※成績は6月30日時点

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FW:ミケル・オヤルサバル(スペイン代表/レアル・ソシエダ)
生年月日:1997年4月21日(23歳)
市場価格:4800万ユーロ(約57.6億円)
今季リーグ戦成績:31試合出場/9得点7アシスト

 わずか19歳でスペイン代表デビューを果たした若きアタッカー。レアル・ソシエダではクラブの象徴的選手であったシャビ・プリエトから「10番」を受け継ぐなど“エース”として活躍しており、キャプテンも務めている。そんな同選手にはマンチェスター・シティやバルセロナといったクラブが熱視線を送っているようで、近い将来のビッグクラブ入りはほぼ確実とされている。見ておいて損はない若手選手の一人と言えるだろう。

 ミケル・オヤルサバルはスペイン人らしい「テクニック」の高さを持つ選手だ。足元が抜群に柔らかく、複数人に囲まれても打開できるだけの力を持っている。また、一定以上の水準にある「スピード」を駆使した「ドリブル」の威力も抜群で、前方にスペースがある際のダイナミックな突破は同選手が誇る大きな武器と言えるだろう。ボールを持てば積極的に仕掛けていく勝負度胸も魅力だ。

 そして、オヤルサバルは味方とのコンビネーションプレーも抜群に上手い。左足から放つラストパスの質は申し分なく、ボールを自由自在に動かしながらチャンスを演出することが可能だ。中央でもしっかりとタスクを果たす。また、スペースメイクの良さも併せ持つなど、主役を引き立てることができるのもこの男の特徴。技術面のみならず、こうした献身性が光るのも、オヤルサバルが大きな評価を得る理由と言えるのではないか。

19位:中盤を支配する若き才能

MF:ファビアン・ルイス(スペイン代表/ナポリ)
生年月日:1996年4月3日(24歳)
市場価格:4800万ユーロ(約57.6億円)
今季リーグ戦成績:24試合出場/2得点4アシスト

 レアル・マドリードやバルセロナといったクラブが興味を示す24歳のスペイン代表MF。2019年に行われたU-21 EURO(欧州選手権)では母国を優勝に導き自身も大会最優秀選手に選出、そして現在ではフル代表でも確固たる居場所を築き上げているなど、輝かしい成長を果たしている選手だ。今季で加入2年目を迎えたナポリでも中盤の要として奮闘中。先日にはチームに6年ぶりとなるコッパ・イタリアのタイトルをもたらした。

 そんなファビアン・ルイスは、知性と「テクニック」の両方を兼ね備えた選手だ。ボールを扱う技術は申し分なく、的確なポジショニングと正確な「パス」を武器に攻撃のリズムを生み出すことが可能。隙があれば果敢に仕掛ける「ドリブル」もピカイチで、独特なリズムから繰り出すシュートやラストパスは常に相手にとって脅威となっている。複数ポジションをこなすユーティリティー性も魅力だ。

 また、身長189cm・体重70kgと恵まれた体格を誇っているのもF・ルイスの武器。「フィジカル」の強さは抜群で、危険と見れば身体を投げ出してタックルを繰り出すなど、守備面での働きぶりも特筆すべきものがある。「スピード」は凡庸だが、それを感じさせない読みの鋭さもグッド。知性、「テクニック」、「フィジカル」のすべてが兼ね備わった24歳は、まさにワールドクラスの存在と言えるだろう。

18位:バルセロナを最終ラインから支える男

DF:クレマン・ラングレ(フランス代表/バルセロナ)
生年月日:1995年6月17日(25歳)
市場価格:4800万ユーロ(約57.6億円)
今季リーグ戦成績:23試合出場/2得点1アシスト

 セビージャでの活躍が評価され、2018年夏にバルセロナ移籍を掴み取った25歳のフランス代表センターバック。加入当初は控え要員になると予想された同選手だったが、出場機会のチャンスをしっかりと活かしてピッチ上でアピールし、見事にサミュエル・ウンティティからレギュラーの座を掴み取っている。今季もジェラール・ピケの相棒として大きく奮闘しており、チームを最終ラインから支えている。

 クレマン・ラングレはCBとして圧倒的な「フィジカル」と「スピード」を誇っているわけではない。しかし、読みの鋭さやポジショニング、相手との駆け引きが長けているなど、クレバーさが光るDFであると言えるだろう。また、地上戦はもちろんのこと、身長186cm・体重81kgの体躯を活かした「空中戦」の強さも兼備。ボールに合わせる技術が高いため、攻守両面において相手の脅威となることが可能だ。

 そして、ラングレの忘れてはならない武器はやはり足元の技術力だろう。「パス」を確実に散らす冷静さがあり、ロング、ショート問わず正確なキックで最終ラインから攻撃をオーガナイズすることが可能。ビルドアップ面での貢献度はまさに絶大であり、バルセロナのスタイルには確実に合ったCBだと言える。まだ25歳と若いが、現代型CBとしての完成度は高いと言ってもいいのではないか。

17位:ユベントスの至宝

FW:パウロ・ディバラ(アルゼンチン代表/ユベントス)
生年月日:1993年11月15日(26歳)
市場価格:7200万ユーロ(約86.4億円)
今季リーグ戦成績:27試合出場/10得点10アシスト

 インスティトゥートでプロデビューを果たし、パレルモで頭角を現したアルゼンチン代表FW。2015年に加入したユベントスでは新天地1年目からリーグ制覇に貢献、2017/18シーズンからはかつてアレッサンドロ・デル・ピエロやミシェル・プラティニといった偉大なレジェンドが身に付けてきた「背番号10」を継承するなど、エースとして君臨している。今季もリーグ戦ではすでに二桁得点&アシストを達成。確かな存在感を放っている。

「ユベントスの至宝」と称されるパウロ・ディバラ最大の武器は、シュートセンスであると言えるだろう。とにかく足の振りが抜群に速く、相手が足を出す前にゴールへボールを飛ばすことが可能。左足から放たれるシュートの威力はもちろんのこと、狭いコースを射抜く精度も抜群で、GKを幾度となく無力化する。直接フリーキックの上手さも魅力的と、左足のキックの質に関しては確かなものがある。

 また、ディバラはリオネル・メッシを彷彿とさせるような細かなタッチを駆使した「ドリブル」に「テクニック」の高さも兼備。相手を剥がしてから送り出すラストパスに関しても高質と、ゲームの中でフィニッシャーとチャンスメーカーの両方の「顔」を持つことができる点が魅力的だ。左足一本で果たす役割は非常に幅広いと言えるだろう。今後も“ディバラ・マスク”を我々に披露し続けてくれるはずだ。

16位:来季よりバイエルンでプレー

FW:レロイ・ザネ(ドイツ代表/マンチェスター・シティ)
生年月日:1996年1月11日(24歳)
市場価格:8000万ユーロ(約96億円)
今季リーグ戦成績:1試合出場/0得点0アシスト

 シャルケで頭角を現し、2016年にマンチェスター・シティ移籍を掴み取ったドイツ代表の若きアタッカー。2017/18シーズン、2018/19シーズンと2季連続でプレミアリーグ二桁得点&アシストを記録した驚異の存在だ。しかし、今季はコミュニティーシールドで大怪我を負ってしまい、公式戦をほぼ棒に振る結果に。そして、今月には来季よりバイエルン・ミュンヘンでプレーすることが正式に発表されている。

 そんなレロイ・ザネ最大の武器はやはり「スピード」にあると見ていいだろう。ボールを保持しながらでも落ちぬその速さはまさに別格であり、一瞬で相手DFをぶち破ることを可能としている。また、オフ・ザ・ボールの動きも秀逸で、自慢の脚力を活かしたランニングで味方の「パス」を引き出し、一気にチャンスへ結びつけることも。シティでもこうしたプレーから得点を奪うシーンは目立っていた。

 また、「ドリブル」のキレ味も抜群で、狭いコースをスルスルと抜けていく滑らかさも兼備。それでいて速さもプラスされているため、対峙する選手からすると止めるのは非常に困難となる。さらに、フリーキックにも長けているなど、シュートセンスも抜群。角度のない場所からでも確実にゴールを奪えるほどのセンスがある。「フィジカル」の強度などはやや落ちるが、やはり世界最高クラスのアタッカーと言えるだろう。