15位:リバプールのエース

 リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、世界には数々のスター選手が存在する。しかし、それらの選手のどこが優れてどこが劣っているのかを知る者はあまり多くはないはずだ。今回フットボールチャンネル編集部では、世界屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(ポジションは主に所属クラブのもの、市場価格は『transfermarkt』を参考)。※成績は7月20日時点

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FW:モハメド・サラー(エジプト代表/リバプール)
生年月日:1992年6月15日(28歳)
市場価格:1億2000万ユーロ(約144億円)
今季リーグ戦成績:32試合出場/19得点9アシスト

 15位にランクインしたのはエジプト代表のモハメド・サラー。2季連続でプレミアリーグ得点王に輝いているなど、リバプールの強さを支えるワールドクラスのアタッカーだ。今季もリーグ戦では7月20日時点で19得点9アシストを記録中と大活躍中。今季は悲願のプレミアリーグ制覇を果たしたリバプールだが、この男の存在なしに頂点に立つことはあり得なかっただろう。

 リバプールの左サイドを担うサディオ・マネと同じく、サラーもかなり足が速い。風のようにサイドを疾走して気づけばゴール前にいる、なんてことも珍しくなく、よーいドンではほとんど負け知らずだ。最高速度は驚異の35キロというデータも出ているなど、直線を走る速さに関しては間違いなくワールドクラスである。

 その「スピード」がありながら得点力や確かな足下の技術、リオネル・メッシのような重心の低さを活かした「フィジカル」、正確なパススキルも持ち合わせているのがサラーの恐ろしいところ。違いを作り出せるインスピレーションもまた魅力的だ。エジプトが生んだスターは今後も数多くの舞台で得点を量産することだろう。

14位:シティの点取り屋

FW:ラヒーム・スターリング(イングランド代表/マンチェスター・シティ)
生年月日:1994年12月8日(25歳)
市場価格:1億4000万ユーロ(約168億円)
今季リーグ戦成績:31試合出場/17得点4アシスト

 マンチェスター・シティで活躍する小柄なイングランド代表FW。サイドを主戦場とする同選手であるが、近年はフィニッシュワークにとくに磨きがかかっており、プレミアリーグ屈指のゴールハンターへと成長を果たしている。今季はすでにリーグ戦17得点を記録しており、これで3季連続の二桁得点記録ということになった。見事な成績である。

 幼少期はジャマイカで育ったラヒーム・スターリングは、魅力的な身体能力を誇る選手である。とくに「スピード」は飛び抜けており、ボールを持った状態でも相手を次々と置き去りにしていく。また、クイックネスにも長けており、パスに対して動き出す瞬間的な速さは間違いなくワールドクラス。スタートから違いを作り出せるため、相手を一瞬でも外すことができればその時点で勝負をつけることができる。

 元アーセナル指揮官のアーセン・ヴェンゲル氏は過去に、スターリングを「マルク・オーフェルマルスを思い出すね」と評価したことがある。「ロードランナー」という愛称のついたオランダのレジェンドもまさしく一瞬の「スピード」で違いを作り出していたが、スターリングの“速さ”もすでにレジェンド級と言えるのかもしれない。

13位:マネも認める驚異のアタッカー

FW:イスマイラ・サール(セネガル代表/ワトフォード)
生年月日:1998年2月25日(22歳)
市場価格:2450万ユーロ(約29.4億円)
今季リーグ戦成績:26試合出場/5得点5アシスト

 13位にランクインしたのはセネガル代表のイスマイラ・サールだ。ロシアワールドカップで日本代表の長友佑都を大いに苦しめた22歳の若きアタッカーは、今季ワトフォードにクラブ史上最高額で加入。今年2月のリバプール戦では2ゴールを決め、リーグ戦18連勝中だったチームを撃破する原動力となった。リーグ戦成績は20日時点で26試合出場5得点5アシストとなっている。

 サールは身長185cm・体重76kgという体躯を誇りながら圧倒的な「スピード」も兼ね備える化け物アタッカーだ。その速さはセネガル代表のチームメイトであるサディオ・マネも認めるところで、DFのアンドリュー・ロバートソンには「僕も守備でサポートする必要がある。そうしなければイスマイラが君を潰すだろうからね」と警告したことがあったという。それほど、この若きセネガル代表戦士は脅威なのだ。

 得点力やゴール前での働きぶりに関してはまだまだ向上が必要で、パフォーマンスの波も決して小さいとは言えない。単なるスピードスターで終わらぬためには、さらにストロングポイントを増やしていくことが求められるだろう。ただ、まだ22歳と若く、伸びしろは十分。今後のさらなる成長には大いに期待できる。

12位:ポルトガルの快速マシーン

FW:ジェウソン・マルティンス(ポルトガル代表/モナコ)
生年月日:1995年5月11日(25歳)
市場価格:2000万ユーロ(約24億円)
今季リーグ戦成績:21試合出場/4得点1アシスト

 ポルトガルの強豪スポルティングCPで頭角を現した25歳の快速アタッカー。2018年に移籍したアトレティコ・マドリーでは不発に終わったものの、昨年1月に加入を果たしたモナコでは短期間ながらMVP級のパフォーマンスを披露し、見事完全移籍を掴み取った。しかし、同選手は今年2月のニーム戦で判定に納得がいかず、主審を二度突き飛ばすなど激昂。この行為で6ヶ月の公式戦出場停止処分が下されてしまった。

 ジェウソン・マルティンスはトリッキーなフェイントと一瞬の加速力をストロングポイントとしているドリブラータイプの選手だ。ややボールを持ちすぎてしまう印象は否めないが、サイドで魅せるキレ味は確かなものがある。過去には「クリスティアーノ・ロナウド二世」との呼び声も高かったが、どちらかと言えばナニに近いスタイルと言えるかもしれない。

 もちろん「スピード」はワールドクラスの域に達しており、モナコのヴァディム・ヴァシリエフ元副会長も同選手を獲得した際にはその速さを非常に高く評価していた。得点力などに関してはまだまだ向上が必要で、そのあたりは他の並み居るアタッカーにはかなり劣るが、スピードランキングでこの男を選出しない理由は見当たらないと言えるだろう。

11位:昨季に才能が完全開花

MF:ラファ・シウバ(ポルトガル代表/ベンフィカ)
生年月日:1993年5月17日(27歳)
市場価格:2400万ユーロ(約28.8億円)
今季リーグ戦成績:23試合出場/6得点5アシスト

 ベンフィカに所属するラファ・シルバが11位にランクインを果たした。将来有望と言われていながらそれまでなかなか芽が出なかった同選手であるが、昨季はリーグ戦で17得点3アシストの成績を収めるなど才能が完全開花。シーズン終了後にはクラブとの契約を2024年まで延長している。そして、今季も主力としてプレー。着実に評価を高めている。

 ラファ・シウバは主に左サイドでプレーしているが、トップ下や右サイドも高いレベルでこなすことができる。ストロングポイントはやはり「スピード」だろう。裏への飛び出しやボックス内に飛び込むダイナミックさと速さは抜群で、一瞬で相手のマークを剥がすことが可能。今季のチャンピオンズリーグ(CL)では最高時速32キロという申し分ない記録も残している。

 また、卓越した「テクニック」と確かな「スピード」を融合させた「ドリブル」の威力も驚異的。何でもないところからビッグチャンスを作り出すことも少なくない。そして、昨季リーグ戦で17得点を記録した事実が示す通り、近年は決定力が著しく向上。より怖い存在となった。現在27歳と、選手として脂の乗った時期を迎えているラファ・シルバは、今後もハイパフォーマンスを披露し続けてくれるはずだ。