相手を引き込むストーリーテリング 良い話し手になる7つのコツ

相手を引き込むストーリーテリング 良い話し手になる7つのコツ

私たちは、誰もがストーリーテラー(ストーリーを語る人)だ。しかし、果たしてあなたの語り方は効果的だろうか? ここでは、ビジネスの場面で相手を引き込むストーリーを語るために重要な7つのコツを紹介する。

1. 簡潔に語る

自分の声に酔いしれている人の話を聞いた経験は誰しもあるはずだ。自分の関心が尽きないことを事細かにだらだらとしゃべり続けられ、聞き手は眠気の波に襲われてしまう。こうした話し手は、相手とつながることより情報を伝えることに注力してしまっている。

できるだけ詳細は省き、ポイントを伝えるようにすること。シェイクスピア著『ハムレット』の登場人物、ポローニアスは「簡潔さこそ、知恵の神髄だ」と述べた。簡潔さは、他者が喜んで話を聞くようなストーリーテラーになる上でも肝心な要素だ。

2. 始まり・中間・終わりを持つ

映画監督のジャンリュック・ゴダールはかつて「物語には、始まりと中間、終わりがなければならないが、この順番である必要はない」と語った。あなたが前衛的な芸術家で、少数の人を魅了できれば他を困惑させても構わないと考えるならそれでもかまわないが、ビジネスの場面で語るストーリーは、従来的な順序で説明するのが最も効果的だ。

3. 要点を持つ

ジョン・ヒューズ監督のコメディー映画『大災難P.T.A.』では、シャワーカーテン用リングのセールスマン、デル・グリフィス(ジョン・キャンディ)と道中を共にする羽目になった広告企業の役員、ニール・ページ(スティーブ・マーティン)が、長ったらしい人生話を延々と聞かされ、ついに我慢できなくなってこう叫ぶ。

「こんなつまらない世間話をするときに、注意すべきことを教えてあげよう。要点を言うんだ。そうすれば聞く側にとっては、はるかに面白い話になる!」

ビジネスシーンで語られるストーリーの要点は、行動(商品やサービスの購入、新戦略の採用、従業員の採用や昇進など)を促すことである場合が多い。物語の全ての要素が、この目的に向かうべきだ。

4. 改善の努力を怠らない

グーグルでストーリーテリングについて検索すると、さまざまなポッドキャストや記事、動画がヒットする。こうした素材を、週に1つだけでも読んだり見たり、聞いたりすることを数カ月繰り返し、アドバイスを実践すれば、大きな効果が見込める。

私は数十年の間、講演者として活動してきたが、基調講演の前夜には必ずホテルの部屋でスピーチを練習し、その様子を録画して見直して良かったこととやめるべきことを考える。自分が持つ悪い癖は、意識しなければ驚くほどすぐ戻ってきてしまう。

5. 良いロールモデルを探す

ここまでのアドバイスが面倒に思えるなら、少なくとも次のことだけはしてみてほしい。これから1週間、他人から聞かされる全てのストーリーに細心の注意を払う。どんなところに共感できたか? あるいは、どんなところが気に入らなかったか? ストーリーを聞くとき、どのような感情が起きるだろうか?

6. ストーリーの中に感情を入れる

ストーリーテリング技術の分野で世界一の講師であるロバート・マッキーは、ストーリーとは一つのアイデアの中に包まれた感情だと言う。これを忘れてスピーチをしてしまうと、聴衆の中に不快な現象が起きる。人々が寝始めるのだ。

私が聞いた中で最も感動的な講演の一つは、ジャスティン・コンスタンティンによる「Youre Stronger Than You Think You Are(あなたは自分で思うより強い人間だ)」というスピーチだった。米海兵隊に所属していた彼が、イラクで頭に銃弾を受け死の淵に立たされた話を聞いて、私は懸命に涙をこらえた。彼のスピーチでは事実を述べただけでも良かっただろうが、メッセージの感情的な部分により、スピーチは忘れられないものになった。

7. 子どもの前で練習する

私が知る中で最も素晴らしい基調講演者の一人に、ペギン・エチェバリアがいる。良いストーリーテラーになる方法を彼女に聞いたところ、子どもたちの前で練習することを提案された。「集中力が短い多様な聴衆を魅了する方法を学ぶには、子どもたちと話すのが一番。体全体を使い、表情豊かに、口調も変え、子どもたちの関心を引きつけなければならない。これはビジネスの場面でも同じ」(エチェバリア)

これは、ビジネスリーダーを子ども扱いするという意味ではない。子どもたちの特徴は、何かがうまく行かないとすぐにそれが分かることだ。子どもは正直なので、効果的なストーリーテリングのスキルを育てるにはぴったりの聞き手だ。

結論

優れたストーリーテラーであることは、有能なリーダーになるために欠かせない。聴衆が最低限期待しているのは、眠くならないスピーチだ。しかし、あなたはその期待を超え、楽しくて知識も付き、最終的には行動を促すような感動的なストーリーを語れるようにしよう。

Bruce Weinstein


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