反抗期の娘が冷たいと悩んでいた友人。しかし偶然そんな娘の本心を聞いてしまい……。今回は、友人から聞いた反抗期の子どもにまつわるエピソードをご紹介します。子育ては大変ですが、その分幸せももらえますよね♡

絶賛反抗期の娘

うちは夫と高校一年生の娘との三人家族です。小さな頃はいつも「ママー!」とくっ付いて離れなかった娘ですが、反抗期に入ってからは一変。「いってらっしゃい!」と見送っても無言……。私と顔を合わせてもろくに会話しようとせず、なんなら避けるような態度をとるようになりました。

これも成長過程のひとつだと思い、ガミガミ言わないように心掛け、文句を言いたいのをグッとこらえているんですが、さすがに寂しくて凹んでいました。

犬のお世話中は優しい娘の姿に

娘は陸上部に入っていて帰宅時間も遅かったのですが、犬のマメの世話だけはどんなに疲れていてもきちんとやっていました。マメと接している時はいつもの可愛らしい雰囲気になり、そんな娘の姿をこっそり見ては癒されていました。

偶然娘の話し声が聞こえて……

ある日、娘の部屋の前に畳んでおいた洗濯ものを持って行こうとしたら、部屋の中から話し声が聞こえてきました。
「マメちゃん、ママの誕生日プレゼントなにがいいかなぁ」
どうやら娘がマメに話しかけているようでした。

最近の娘からは想像もできないような内容と優しい口調に驚き固まる私。てっきり私の誕生日なんかスルーされると思っていたのに覚えてくれていたんだ……と嬉しさのあまり泣きそうになってしまいました。聞いていたことがバレないように静かに立ち去りましたが、この言葉だけでこれまでの寂しさがふっとぶくらい嬉しい気持ちでした。

誕生日には、「パート行くときに持って行けば」と、素っ気ない口ぶりでかわいい犬のイラストがついた水筒をプレゼントしてくれました。これでまたお仕事頑張れそうだよ! ありがとう娘!

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kato Rira