巨人打線の“異分子”陽岱鋼 5度のシーズンすべてで100三振

巨人打線の“異分子”陽岱鋼 5度のシーズンすべてで100三振

 伝統的にベンチもファンも三振への抵抗感がきわめて強い巨人。日本ハムからFAで新加入の“フリースインガー”、陽岱鋼外野手(29)は持ち味を殺されやしないか。

 10日に来日した陽は12日、新たな練習拠点となる川崎市のジャイアンツ球場を初めて訪れ、自主トレを公開。昨年8月に痛めた右脇腹の回復も順調で、約30分にわたりマシン打撃で力強いスイングを披露した。

 台湾のスターは3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場を期待されているが、「選ばれれば光栄だが、巨人では1年生。1年目が大事なので球団と話し合って決めたい」と“巨人ファースト”の姿勢。「優勝、日本一しか見ていない」と決意を表明し、個人の目標には「3割を打たないといけない。打ったことがないので、打者として早く壁をクリアしたい」と初の大台超えを掲げた。

 過去11年間の通算打率は・273で、昨季は・293と一歩及ばず。達成へのプラスアルファには「(バットに)当てることでしょうね。足はあるので」と内野安打増をイメージしている。

 だが、当てにいく打撃はこれまでのスタイルに反する。規定打席に達した5度のシーズンすべてで100三振以上を記録し、11年の134三振はパ・リーグ最多。ブンブン振り回す思い切りのよさと、空を切るもろさはもろ刃の剣だ。

 夕刊フジ評論家の須藤豊氏は「センターラインを強化する陽の補強は正解だが、果たしてベンチやファンがどれだけ三振に耐えられるか心配だ」と気をもむ。巨人は伝統的に好球必打の積極打法。三振への風当たりが他球団と比べて厳しいせいか、「追い込まれる前に打て」の意識が強い。過去3年で3ケタ三振を超えたのは、昨季のギャレットの106のみだ。

 悪球を空振りし、しばしばやり玉に挙がる長野でさえ、過去3年は平均78三振で6・9打席に1回の割合。同4・6打席に1回の超ハイペースで三振に倒れる陽の“扇風機”ぶりに、ただでさえ短いG党の堪忍袋の緒がどれだけ持つやら。かといって空振りを恐れ、こぢんまりとしたら、陽の魅力は失われる。移籍1年目は打率3割の裏テーマとして、100三振にも注目だ。 (笹森倫)

ニュースをもっと見る

スゴ得でもっと読む

スゴ得とは?

おすすめ情報

夕刊フジの他の記事もみる

スポーツの主要なニュース

スポーツのニュース一覧へ

20時31分更新

スポーツのニュースランキング

ランキングの続きを見る

東京の新着ニュース

東京のニュースをもっと見る

記事検索