トランプ氏が咆哮「炎と怒りに見舞われることになる」 北が核弾頭小型化、グアム攻撃検討で「9月危機」現実味

 ドナルド・トランプ米大統領が激怒した。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長率いる北朝鮮が「核・ミサイル開発」に猛進していることに、武力行使も辞さない“最後通告”を発したのだ。北朝鮮がICBM(大陸間弾道ミサイル)に搭載できる小型核弾頭の生産に成功したと、米メディアが報じたことに反応した。これに対し、北朝鮮はグアム攻撃を示唆した。米朝の緊張は高まっており、8月下旬の米韓合同軍事演習を見据えながら、朝鮮半島は未曽有の危機に突入しようとしている。

 「北朝鮮はこれ以上、米国にいかなる脅しもかけるべきではない。(さもないと)世界が見たこともないような『炎と怒りに見舞われる』ことになる」

 トランプ氏は8日、滞在先の米東部ニュージャージー州で、記者団に語った。「炎」という表現は軍事力の行使を示唆したものだ。それだけ、国連安全保障理事会の制裁などを無視する、北朝鮮への怒りや危機感が強いといえる。

 背景には、米紙ワシントン・ポスト(電子版)が、「北朝鮮がICBMに搭載可能な小型核弾頭の製造に成功したと国防情報局(DIA)が分析していたことが判明した」と報じたことがある。

 分析では、北朝鮮が保有する核兵器の数について、最大で60発と指摘した。これまでの推定を大幅に上回る数で、事実なら、北朝鮮の「核・ミサイル技術」は飛躍的に進み、脅威は増大していることを示している。

 日本政府も危機感を強めている。

 8日の閣議で了承された「防衛白書」で、北朝鮮の核開発について「小型化・弾頭化の実現に至っている可能性がある」と、前年よりも表現を強め、「わが国が射程に入る核搭載弾道ミサイルが配備されるリスクが増大していく」と指摘した。

 無法国家・北朝鮮の増長は、日米両国だけでなく、世界の平和と安全の脅威となっている。現に、北朝鮮はミサイルの実戦使用をチラつかせた。

 北朝鮮の国営メディア、朝鮮中央通信は9日、朝鮮人民軍戦略軍の報道官声明を発表した。その中で、新型中距離弾道ミサイル「火星12」をグアム島周辺に向けて発射する作戦を慎重に検討していると警告し、米国に対し、「わが国に対する無分別な軍事行動を直ちにやめるべきだ」と要求したのだ。

 緊張感が高まるなか、今月21日からは、韓国で定例の米韓合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」(UFG)が始まる。世界最強の米軍が誇る原子力空母2隻が今月中旬、朝鮮半島の近海に展開することも検討されている。

 軍事的圧力が強まることで北朝鮮のさらなる反発は必至だ。来月9日には「建国60周年」も迎え、北朝鮮が暴発する可能性も否定できない。「8月危機」「9月危機」が現実味を帯びてきている。

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