フィギュアスケート男子の魅力を伝える、『婦人公論』の人気連載「氷上に舞う」。2019−20シーズン開始から、注目スケーターたちの素顔を、カメラマン・田中宣明さんの写真と文とともに紹介してきました。現在発売中の『婦人公論』5月12日号で最終回(最終回は羽生結弦選手)を迎えた本連載を、特別にウェブで公開! GWの間、毎日配信します。4日目は「ネイサン・チェン選手」です。(撮影・文=田中宣明) ※本記事は、『婦人公論』2019年12月10日号に掲載されたものです

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見る者を圧倒する完成度と独特の佇まい

2019−20シーズンでは、グランプリシリーズ2大会で危なげなく優勝を決めたネイサン・チェン。2015年のジュニアグランプリシリーズ・コロラドスプリングス大会で初めて彼を撮ることになったが、僕は驚きを隠せなかった。ジュニア選手の中に、1人だけシニア選手が紛れているように見えたからだ。

彼のプログラムは、いつも見る者を圧倒する。演技の完成度だけでなく、細部にまで神経が行き届いた独特の佇まいに、自然とカメラが引きつけられてしまう。特に一昨年のショートプログラム「ネメシス」は、間違いなく名プログラムだろう。

彼がもっと幼い頃から撮ってみたかった。そんな気持ちにさせるスケーターである。


「氷上に舞う! Special フィギュアスケート日本男子ベストフォトブック2019-2020」田中宣明さん撮影の写真満載のフォトブック