都市部の公園でも見られるアブラゼミ(写真提供:写真AC)

飢える時代が来れば昆虫食は必須?

井上 昆虫を食べる意義について言えば、アジアでは栄養面や食料不足を補うものとして普及している地域があります。日本は食材が豊富なので、昆虫食に新たな味を発見し、楽しんでいる人が増えてきたのではないかと。

奥本 日本もこれから飢える時代が来る可能性がある。食品ロスをしているバチが当たってね。

井上 そうなったら、昆虫食は必須になるかもしれないですね。

重松 最初は好奇心でもいいから、まずは食べてみないとね。

井上 セミをそのまま唐揚げにして食べると、「生きものの命をいただいている」という実感が湧きます。鮭のように、切り身で売っている魚などを食べるときには忘れていた感覚だなと気づきました。

奥本 大人は子供に対し、「それは人間の食べものじゃない」「虫を触ると汚い」とか、自分の偏見を押しつけてはいけませんね。

重松 もちろん、虫の愛し方は食べることだけではありません(笑)。これからの季節、虫の観察としては、何がおすすめでしょう。

奥本 セミの鳴き声の変化に耳を傾けてほしいですね。夏休みの頃はアブラゼミがジッジッジッ、ミンミンゼミがミーンミーンと鳴きます。秋が近くなるとカナカナと鳴くカナカナゼミ、そしてツクツクボウシの鳴き声は「宿題やったか〜」と聴こえ、これで夏休みも終わりかとドキッとする。(笑)

重松 今年は開催されず残念でしたけど、僕は毎年、夏の高校野球の閉会式のときに、甲子園に赤トンボが飛んでいるのを見て秋を感じていました。

奥本 そうですね。赤トンボを目で追い、ツクツクボウシの声を聴きながら、ツクツクボウシの唐揚げを食べる。身も心も、「ああ、秋だなあ〜」。(笑)

井上 秋にはコオロギもオススメです。

重松 今後とも、虫と仲よく、そしておいしく、ですね。

奥本 食べちゃいたいほど可愛いんですから。(笑)