「転ぶな受験生」どっしり合格ダルマ 小浜の人気民芸品

「転ぶな受験生」どっしり合格ダルマ 小浜の人気民芸品

 転ばぬダルマで合格祈願―。大学入試センター試験など受験シーズン本番を目前に控え、福井県小浜市内の民芸品店で受験生を応援する縁起物「合格ダルマ」の制作がピークを迎えている。どっしりと底が平らで、きりりと引き締まった表情が特徴。子や孫を勇気づけようと県内外から注文が相次ぎ、一品一品を丁寧に仕上げる作業が続いている。

 このダルマは若狭塗箸の塗料に用いる赤や緑、黄色の特殊樹脂を使った民芸品。同市福谷の「ツカモト民芸センター」が約50年前に考案した。30年ほど前、知人に頼まれて「合格」の文字を入れた品を作ったところ、口コミで評判が広がり続けているという。今シーズンも昨年末から注文が増え始め、さらに年明け4日からは続々と来店者や注文の電話が相次いでいる。

 作業場では連日、柄本忠彦さん(70)と妻直江さん(59)が、削ったり磨いたりして三角すいや台形などに加工した塊に、専用塗料で顔を描く作業を進めている。

 柄本さんは「受験生にとって人生の一つの難関。いいかげんには作れない」とすべて手作業。「へ」の字に固く結んだ口や、力強く愛嬌のある目を丁寧に描き込み、同じ表情のダルマは一つもない。「現代の名工」にも選ばれている柄本さんは「私自身、こだわりを持って作り続けている。受験生も今までやってきたことを貫いて頑張ってほしい」と話している。

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