冬のごちそう、召し上がれ−。福井県大野市の県自然保護センターで、野鳥を間近で観察できる冬の恒例企画「冬の野鳥レストラン」が始まっている。観察部屋の窓近くに置かれた餌には野鳥が連日訪れ、愛好家や子どもたちを喜ばせている。2月末まで。

 鳥の食べ物が少なくなる冬に、センターが毎年実施している。2階の「森の学習室」の窓辺から観察することができ、室内では集音マイクで拾った鳥のさえずりや餌を砕く音も楽しめる。普段は警戒心が強い野鳥を至近距離で見られるとあって、県内外から毎年多くの愛好家がやって来る。

 窓のそばの餌場には、阪谷小児童が寄贈したヒマワリの種を、周囲の木にはミカンやリンゴ、牛脂を入れたかごなどを備えた。センターによると、多ければ20種余りが訪れ、午前中が多くの鳥を観察できるという。

 センターの周囲がうっすら雪化粧した1月7日には、ヤマガラやアカゲラ、ヒヨドリなどが次々と訪れ、レストランは“大繁盛”。3年間通っているという福井県鯖江市の男性さん(46)は「野鳥をこれだけ近くで見られる場所はあまりない。たまに訪れるというリスにも出合ってみたい」と笑顔でカメラを構えていた。

 センターの担当者は「今年は雪が少ないが、野鳥の数は例年並み。細かなしぐさや動きを、暖かい室内から間近に楽しんでもらえたら」と話していた。