福井県議会は6月29日、総務教育常任委員会を開いた。北陸新幹線金沢−敦賀間の難工事区間の一つで、福井県南越前町から敦賀市へと至る新北陸トンネル(約19・8キロ)について、理事者は7月上旬に貫通する見通しであることを明らかにした。同市の深山トンネル(768メートル)も7月下旬に貫通し、金沢−敦賀間の福井県内のトンネル12本全てで掘削が完了する。

 新北陸トンネルは、2013年3月に、建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構が共同企業体(JV)と発注契約を交わし、約7年にわたって工事が進められてきた。

 既に5工区は貫通しており、敦賀市の田尻工区(約2・1キロ)を残すのみとなっていた。当初は4月ごろに貫通を予定していたが、トンネル周辺の地盤が想定より脆弱だったため、完成がずれこんでいた。7月上旬に貫通式を行う予定。

 理事者は、金沢―敦賀間の土木工事の進捗率が6月1日時点で7割を超え、本年度中におおむね完了する見込みであることも報告。また、例年5月に東京都内で開かれ、新型コロナウイルスの影響で延期となっていた北陸新幹線建設促進大会について、夏ごろ開かれる見通しであるとした。

 宮本俊委員(県会自民党)が「新大阪までの早期完成が、新型コロナによる経済ダメージを小さくすることにもなる」と指摘したのに対し、前田洋一地域戦略部長は「(コロナ後の)経済対策や国土強靱化の観点から国費投入を国に働きかけていきたい」と述べた。