規定到達ゼロの先発陣、高齢化が進む野手陣と山積する課題を解決できるか?

 2020年シーズンは勝利数、勝率ともに12球団ワーストの成績に終わったヤクルト。来季の巻き返しを図る今オフは、サイスニード投手、ホセ・オスナ内野手、ドミンゴ・サンタナ外野手と、メジャー実績のある新外国人3選手を獲得。さらにFA権を取得していた山田哲人内野手、石山泰稚投手、小川泰弘投手の引き留めにも成功した。

 チーム打率、チーム防御率でもリーグワーストになるなど多くの課題を残した2020年シーズン。特に投手陣に関しては規定投球回に達した選手が0人と先発陣の整備が急務となっている。また、野手では青木宣親が38歳、雄平と坂口智隆が36歳と特に外野手の高齢化が気になるところ。20歳の村上宗隆内野手が球界を代表する打者に成長したが、村上に続く救世主となる新星が出現するか? 2021年にブレークが期待される若手選手を取り上げたい。

〇奥川恭伸投手(2年目・19歳)

 3球団競合の末、2019年のドラフト1位で入団。1年目の2020年は2月の新人合同自主トレで右肘に炎症を起こして出遅れたものの、イースタン・リーグでは7試合に登板し1勝1敗、防御率1.83、自己最速タイの154キロも計測した。11月10日には広島戦で1軍初登板初先発も果たしたが、2回9安打5失点で敗戦投手に。星稜高時代は2年生の春から4季連続甲子園に出場し、3年生の夏には準優勝に貢献した甲子園のスター。将来のエース候補としてかかる期待は大きい。

〇大西広樹投手(2年目・23歳)

 2019年ドラフト4位で大商大からヤクルト入りした右腕。球団の新人では3年ぶりとなる開幕1軍を勝ち取った。6月21日の中日戦でプロ初登板を果たすと、8月5日の広島戦では初先発。5回2失点と粘投したが、プロ初黒星を喫した。1軍での登板は5試合9イニングにとどまったが、イースタン・リーグではチーム最多の53回2/3を投げ、防御率3.52という成績を残した。

ドラ1ルーキー木澤は即戦力の期待、松本はイースタン優秀選手賞を受賞

〇木澤尚文投手(1年目・22歳)

 最速155キロのストレートと、130キロ台後半のカットボール、スプリットを武器とする即戦力候補。東京六大学春季リーグでは8月12日の立大戦で8回途中16三振を奪うなど、11回を投げて20奪三振、防御率2.45と奪三振能力の高さを見せた。慣れ親しんだ神宮のマウンドで、1年目から先発ローテーションの一角を担う活躍が期待される。

〇濱田太貴外野手(3年目・20歳)

 明豊高では高校通算45本塁打をマークし、2018年ドラフト4位で入団。高卒1年目の2019年はイースタン・リーグ優秀選手賞にも選ばれ、1軍デビューも果たした。2020年は8月12日に1軍に昇格するとプロ初安打をマーク。9月17日のDeNA戦ではプロ初ホームランも放った。2020年は33試合に出場し打率.200、3本塁打、7打点。外野はベテランの青木、坂口がまだまだ健在。2020年に頭角を現した塩見に加え、メジャー通算77本塁打のサンタナが加入。競争を勝ち抜き、レギュラーの座を奪えるか。

〇松本友内野手(3年目・26歳)

 ルートインBCリーグ福井から2018年育成ドラフト2位で入団。2020年7月8日に支配下登録を勝ち取ると、10月4日に1軍に昇格。同日に1軍初出場も果たした。1軍では9試合で10打数2安打に終わったが、2軍ではチームトップの打率.295をマークし、イースタン・リーグ優秀選手賞に選出。オフには背番号が「93」から「65」に変更されるなど首脳陣の期待を伺わせる。

〇古賀優大捕手(5年目・22歳)

 強肩が売りの高卒5年目捕手。中村悠平、嶋基宏と実績のある捕手が怪我に苦しむなか、自身最多の27試合に出場。開幕戦で安打を放つも、そこから37打席連続無安打と苦しみ、打率.048と打撃面で課題を残した。2軍では127打数で打率.378と結果を残していただけに、課題の打撃に磨きをかけ一気に正捕手の座を掴みたい。(Full-Count編集部)