入国制限のため米国でトレーニングを続けるNPBの助っ人たち

 プロ野球は2021年シーズンの開幕に向け3月から本格的にオープン戦がスタートした。ルーキーなど新戦力が1軍争いを繰り広げる中、各球団の外国人選手のチーム合流が遅れている。米紙「ニューヨークタイムズ」は「アメリカの野球選手が宙ぶらりんの状況になっている」と“孤独トレ”を続ける選手たちを特集している。

 新型コロナウイルスの感染拡大予防で実施されている入国制限のため、多くの外国人選手がNPB球団に合流できていない。記事では「日本への入国を禁止されているがプレーするために、なんとか準備をしている」とし、米国でトレーニングを続けている選手にインタビューを行った。

 ソフトバンクの新助っ人として期待されているコリン・レイ投手は雪が積もるアイオワ州東部でトレーニングを続けており「オフシーズンの後半の地面に雪がある時期にトレーニングしたのは、高校生の時以来かな」と不安を抱えている。

 球団とはトレーニング内容など定期的な連絡を取っており「ある程度は体を鍛えて準備するために、自分が何をすべきが理解していると思っている」と、来日に向け準備を整えているようだ。

 巨人に加入したエリック・テームズ内野手も自宅のあるラスベガスでトレーニングを続けている。当初は15人程度で合同練習を行っていたがメジャーのキャンプも始まり「今、残っているのは僕と今年メキシコのリーグでプレーするもう1人の選手だけ。僕らは、お互いに球を投げ合ってBPをしている」と現在の状況を説明。

 本来なら宮崎、沖縄でのキャンプを過ごしシーズンに向け状態を上げる予定だったがそれも不可能に。異国の地で成功を収めるためにはチームを知る必要もあるだけに「シーズンに備えるためには、スプリングトレーニングの時間が全て必要なんだ。タイミングを整えて腕や脚の準備ができるようにね。それに、チームメイトを知って、信頼を築く時間も必要だ。まだ、チームメイトを誰も知らない」と、頭を悩ませているようだ。

 プロ野球のシーズン開幕は3月26日。入国制限が解除されても実戦感覚を取り戻すためには時間が必要になってくる。春季キャンプを過ごすことができなかった助っ人たちにとっては厳しいスタートになりそうだ。(Full-Count編集部)