MLBの調査中もフレッチャーはプレーが可能だという

 エンゼルス時代に大谷翔平投手とともにプレーしていたブレーブス傘下のデビッド・フレッチャー内野手が違法スポーツ賭博を行っていた疑いで、メジャーリーグ機構(MLB)が調査を開始したと20日(日本時間21日)、米スポーツ局「ESPN」が伝えた。フレッチャーを巡っては、17日(同18日)にESPNが違法スポーツ賭博を行っていたと報じていた。

 記事によると、フレッチャーが違法ブックメーカーの元でギャンブルを行った疑いがあるとして、調査を開始したとMLB関係者がESPNに伝えた。MLB関係者は「私たちが証拠を掴んでいない場合、政府の協力が重要になる」と述べたという。

 MLBの調査担当者は今後取り調べを要請するが、フレッチャーが犯罪捜査の対象になることを主張すれば拒否する権利を持つという。また、MLB関係者は、MLBが法的機関に協力を求めたかは現時点で明言しなかった。

 MLBが調査中でもフレッチャーはプレーを続ける可能性がある。MLB関係者によると、野球に賭けず違法賭博を行った場合、出場停止ではなく罰金処分になることが濃厚。また、いかなる賭博でも野球に賭けた場合、永久追放になる可能性があるとしている。

 違法賭博を巡っては大谷の元通訳である水原一平被告が、違法ブックメーカーの胴元、マシュー・ボウヤー氏のもとで違法賭博を行うために、大谷の口座から資金を盗用。銀行詐欺と虚偽申告で追訴され、司法取引に応じていた。

 2024年3月にESPNの取材に応じたフレッチャーは「以前ゴルフをした時に、1度だけボウヤーと会ったことがあるが、ボウヤーの組織で賭け事をしたことはない」と否定していた。(Full-Count編集部)