決して順風満帆ではない? 阪神藤浪、西武高橋光ら夏の甲子園V腕の栄光後

決して順風満帆ではない? 阪神藤浪、西武高橋光ら夏の甲子園V腕の栄光後

過去10年の夏の甲子園優勝投手の現在地

 甲子園の優勝投手と言えば、全国の高校球児の頂点と言えるだろう。彼らはその後、どんな野球人生を歩んだか? 過去10年の夏の優勝投手のその後を追いかけた。

○2010年 興南(沖縄)

島袋洋奨・中央大学-ソフトバンク

 東海大相模(神奈川)を12-1と圧倒した興南が春夏連覇を達成。左腕エースの島袋は中央大に進み活躍。主将にも選ばれた。2014年5位でソフトバンクに入団したが、左肘の故障のため1軍登板は2試合0勝0敗。2018年からは育成選手となり復活を期している。

○2011年 日大三(西東京)

吉永健太朗・早稲田大-JR東日本

 光星学院(青森)に11-0で圧勝。エースの吉永は早稲田大に進むが右肩を痛める。JR東日本に入社後は野手転向の話もあったが、怪我、手術を乗り越え、現役を続けている。

○2012年 大阪桐蔭(大阪)

藤波晋太郎・阪神

 光星学院(青森)に3-0で完封勝利。藤浪は1学年下の森友哉(現西武)とバッテリーを組んで春夏連覇。2012年ドラフト1位で阪神入団。入団から3年連続で2桁勝利。同世代の大谷翔平(現エンゼルス)とともに日本のエースになるかと期待されたが、ここ4年は不振。球威は衰えていないが制球難に苦しんでいる。

○2013年 前橋育英(群馬)

高橋光成・西武

 延岡学園(宮崎)を4-3で下す。エースの高橋は2014年ドラフト1位で西武に入団。1年目から1軍のマウンドに立って5勝。しかし以後、4勝、3勝、2勝と勝ち星を落としたが、今季はローテを維持し、すでに9勝。MLBに移籍した菊池雄星の穴を埋めている。

○2014年 大阪桐蔭(大阪)

福島孝輔・同志社大-Honda鈴鹿

 三重(三重)を4-3で下す。接戦を投げ勝った福島孝輔は、同志社でもエースとして活躍。今季からHonda鈴鹿でプレーしている。

○2015年 東海大相模(神奈川)

小笠原慎之介・中日

 仙台育英(宮城)を10-6で退ける。左腕エースの小笠原は2015年ドラフト1位で中日に入団。1年目から1軍で投げて2勝、以後5勝、5勝と勝ち星を挙げるが、2018年夏に肘と肩を故障。治療とリハビリを経て今年8月10日にほぼ1年ぶりに1軍復帰した。

○2016年 作新学院(栃木)

今井達也・西武

 北海(北海道)を7-1で破る。エースの今井は2016年ドラフト1位で西武に入団。1年目は2軍暮らしだったが2年目に5勝。3年目の今季も先発投手として6勝。同じ夏の優勝投手高橋光成とともに、ローテを維持している。

○2017年 花咲徳栄(埼玉)

綱脇慧・東北福祉大
清水達也・中日

 広陵(広島)を14-4で破る。先発の綱脇は東北福祉大に進んでいる。綱脇を救援した清水は2017年ドラフト4位で中日に入団。1年目から1軍で2試合に登板。2年目の今季は5月12日の阪神戦でプロ初勝利を挙げた。

○2018年 大阪桐蔭(大阪)

柿木蓮・日本ハム

 金足農(秋田)を13-2で下す。準決勝から2試合連続で完投した柿木は、2018年ドラフト5位で日本ハムに入団。1位入団の金足農、吉田輝星とチームメートに。今季は2軍でプレーしている。

○2019年 履正社(大阪)

清水大成(3年)
岩崎峻典(2年)

 星稜(石川)を5-3で下す。

 こうしてみると頂点に立った投手のその後は、必ずしも順風満帆とは言えない。継投で優勝投手になった今年の2人はどんな野球人生を歩むだろうか?(広尾晃 / Koh Hiroo)


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