オリックス岸田、14年間“生涯オリ”を貫いた訳 「入った時から出るつもりはなかった」

オリックス岸田、14年間“生涯オリ”を貫いた訳 「入った時から出るつもりはなかった」

MLB通算124勝右腕に怒られ気づいた中継ぎの心得「そこから謝ることはなくなった」

 オリックスの岸田護投手が今季限りでの引退を表明した。20日に京セラドームで会見を行ったオリックス一筋14年のベテランは「悔いがないと言えばゼロではないが、やり切ったという気持ちはある」と語り、最後まで岸田らしく笑顔を絶やさなかった。

 在籍した14年間でリーグ優勝は一度もなかった。全盛期は150キロを超す直球とチェンジアップを武器に先発、セットアッパー、抑えをこなし通算432試合に登板し44勝30敗、63ホールド、63セーブ、防御率は2.99の成績を残した。

 2012年にはメジャー志向を持っていることを明かしたこともあった。苦楽を共にしてきた平野、金子、西がチームを去っていくの見てきたが「(ドラフトで)入った時から出るつもりはなかった。親父に言われたから。そんな数字も残してないしね」と苦笑いを浮かべ振り返っていた。14年間、生涯オリックスを貫いた。

 怪我に悩まされたプロ野球人生だったが先発、リリーフと投手として全てのポジションを経験。守護神として33セーブを挙げた2011年に転機があった。この年はMLB通算124勝の実績を誇る朴賛浩がオリックスに入団。抑えで登板した岸田はリードを守れず朴賛浩の白星を消してしまった。

 「すいませんって謝ったら、『なんで謝るんだ! お前で負けたら仕方ないだろう』って怒られましたね。それから自信を持って、堂々としておこうと。それから謝ることはなくなりました。心の中ではごめんって思っているんですけどね」

 数々の経験を経てチームを代表する投手に成長した岸田。今後は若手たちに悲願のリーグ優勝を託すことになる。「今の若い投手は入った時から僕より凄い球を投げてますからね。勉強させてもらいました。優勝を知らない子しかいなくなったので、チーム一丸となってそこ(優勝)を目指してほしい」。岸田の思いは若き投手陣に受け継がれていく。(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)


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