巨人を崩す鷹・甲斐の絶妙なリード 元捕手が絶賛「最後のところで間違ってない」

巨人を崩す鷹・甲斐の絶妙なリード 元捕手が絶賛「最後のところで間違ってない」

2試合連続で巨人打線はほぼ沈黙、専門家は「甲斐がバッターをよく観察している」

■ソフトバンク 6-3 巨人(日本シリーズ・20日・ヤフオクドーム)

 ソフトバンクは20日、巨人との日本シリーズ第2戦に6-3で勝利。2連勝で22日の第3戦から敵地・東京ドームに乗り込むことになった。先発の高橋礼が7回1安打無失点5奪三振2四死球と快投。9回に救援陣が3点を返されたものの、2試合連続で巨人打線をほぼ封じ込めた。ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜の4球団で捕手としてプレーし、昨季まで2年間はヤクルトでバッテリーコーチを務めた野球解説者の野口寿浩氏は、投手陣を引っ張る甲斐のリードを高く評価。一方で、リードがある中で2試合続けて打たれた守護神の森に不安が残ると指摘した。

 経験豊富な選手が揃う巨人打線は、この2試合で当たりが止まっている。特に、亀井、坂本勇、丸と並ぶ上位打線は“沈黙”。亀井、丸は2試合でヒットなし、坂本勇も打率.143と封じ込められている。投手陣の好投を引き出している甲斐のリードについて、野口氏は「7試合の短期決戦、最短4試合のシリーズの中で的を絞らせないリードは非常に重要になる。相手からしてみれば『合わない、合わない』と言っているうちに終わってしまうような、そういうリードがこの2試合はできている思います」と称えた。

「真っ直ぐを待っているところに変化球でいったりとか、変化球を待っているところに勝負球でインコースにいってみたりとか、非常に上手くできている。バッターをよく観察しているよな、と感じますね。しっかりと見て、それを生かしてリードできている。ピッチャーの球も『これがあまり良くなかったらこれ』『これが良かったらこれで』というところを軸に、相手のバッターの読みを上手く外していますね。

 千賀にしても、高橋礼にしても、球種は少ないピッチャーです。でも、相手打線からしたら狙い球をしっかり絞って打席に立つ必要があるピッチャーです。その中で、いろんなことを加味して、上手くリードしているなと。1試合目に、餌撒きも兼ねて例えば立ち上がりにインコースをバンバン攻めた。そこでインコースを意識させておいて、それ以降のピッチャー、今日の最後まではうまく外して、インコースを意識させているけど、『またインコースが来るのではないか』と思わせた中で、いかなかったり、いったりと。非常にうまいですね。

 巨人にしてみれば『頼みの綱の上位打線が……』という感じなっています。ようやく岡本には当たりが出てきましたけど、他の3人は打ち取られている姿があまりよくない。坂本勇に関しては、前に突っ込んでいる感じに見えますし、丸も我慢しきれてない感じがします。インコースを意識させられて、残像が残ってしまっているのが坂本勇や丸というふうに見えますね」

 巨人打線の打撃を崩す、絶妙なリードが効いているというのだ。もちろん、チームとしての戦術はあるはずだが、野口氏は甲斐本人のリードを高く評価している。

巨人打線を「分断状態」にしている甲斐、一方で守護神・森には「不安」も

「どこをしっかり抑え込めばジャイアンツ打線が機能しないかと考えたら、間違いなく上位打線の4人です。その上位の4人にチャンスを作られたり、(走者を)還されたりして残ったバッターを5番、6番が拾っていく打線。このシリーズで、その上位4人の中から1人でも2人でも結果が出ないバッターを作っていければ、それが一番いいわけです。1、2、3番で今のところ結果が出ていない。そうなると、打線は分断状態になります。巨人は、千賀の最初の投球から色々とやられてしまっている感じがします。考えさせられてしまっている。大まかな方針はチームのスコアラーを含めて立てた戦術でしょうが、そこから先の味付け、最後の仕上げは座っている甲斐、投げているピッチャーがしていくものです。その最後のところで間違っていない。

 逆に、巨人はソフトバンクバッテリーがどういう配球をしてきているのかを洗い出してから、第3戦、第4戦でどういう狙いを絞っていくのか、そういう戦略を立てることが必要になります。ただ単に高めはどうするとか、低めは捨てるとかだけではなくて、細かく対処していったほうがいいかもしれませんね」

 2連勝を飾り、ソフトバンクが断然有利になったことは間違いない。一方で、野口氏はソフトバンクにも「不安が見えた」と指摘。第1戦では大城にソロ弾を浴び、第2戦では1死満塁から登板してタイムリー2本を浴びた守護神の森だ。

「少し不安定と言わざるを得ないですね。巨人の各打者が上手く打っているとは思いますし、どちらの試合も6点差での登板でした。第2戦は高橋純のときから審判のストライクゾーンもおかしかった。高橋純が投げた球でも、低めの真っ直ぐなど、ストライクもいくつかあったように見えました。あれがストライクになっていれば、森を出さなくても済んでいたでしょう。本人も『今日はないだろう』と思っていたら、出番が来たということもあると思います。1点差、2点差で『最初から俺が行く』とブルペンで作っていれば、違った姿になったとは思いますが……。6点差というのが影響しているだけならいいな、とは思いますね。セーブ機会でピシャッと抑えてくれるなら、それはそれで構いません。そんなに悪い球を投げているとも思いません。ただ、実際に結果が出てしまっているので、ちょっと嫌な姿を見せられたかなという感じはします」

 甲斐の好リードもあり、2試合とも快勝と言える内容だったが、わずかながら“スキ”も見えたというソフトバンク。第3戦以降では、敵地、接戦という条件になった時にどのような結果になるか、注目が集まるところだ。(Full-Count編集部)


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