全米野球記者協会10年以上所属の記者が投票、75%以上で殿堂入り

 2020年の米国野球殿堂入り選手に、元ヤンキースのデレク・ジーター氏、ロッキーズなどで活躍したラリー・ウォーカー氏が選出された。ヤンキース一筋で通算3465安打を放ったジーター氏は397票のうち、396票を獲得。得票率99.7%で、わずか1票足らず満票を逃した。投票は全米野球記者協会に10年以上所属の記者が行い、75%以上の得票となれば殿堂入りとなるが、ジーター氏が満票選出されなかったことにファンは不満の声を挙げている。

 米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」は「殿堂入り投票ではこれまで以上に透明性が重要になってきている」とのタイトルで詳報。投票の公表を義務化すべきとしている。

 記事では、75%以上であれば殿堂入りとなるため満票かどうかは実際には重要ではないとしつつも、投票プロセスに問題もあり、禁止薬物を使用した選手の存在にによって今後さらに難しくなる。これまで以上に透明性が重要となると指摘している。

 現状では投票が公表されるわけではないため、少数ではあるが自分の投票を明かさない人がいるという。ジーター氏に投票しなかった1人も分からないままとなる可能性があり、その場合はジーター氏に投票しなかった理由も分からないままとなることを問題視している。

 記事は「透明性を欠いていることは、次の数年間に明らかな候補がいないことにより、さらに問題となる。残っているのは、疑惑やアスタリスクがつく問題を抱えている選手たちである」と説明。カート・シリング、バリー・ボンズ、ロジャー・クレメンス、カルロス・ベルトラン、アレックス・ロドリゲスの名前を挙げている。

 大多数の記者は投票を公開すべきと考えているという。ただ、一部の記者が拒否していること、公開したくないとする記者に対して理事会も理解を示していることに記事は触れ、「殿堂入りの投票は重要である。ファンと選手たちは最高の栄誉だと思っている。真剣に受け止めなければならない責任がある。投票を明かした人たちが、公表しない人たちの代わりに批判を受けるのは公平ではない。透明性がないなら、投票すべきではない」と断じている。(Full-Count編集部)