「ほとんどのマイナーリーガーたちは厳しい状況に」、豪華施設で“ニンジン作戦”

 メッツは5700万ドル(約62億6000万円)を投じてスプリングトレーニングのクラブハウスなどを改装したが、マイナーリーガーたちはレギュラーシーズン中にそのクラブハウスを使用することができないという。米メディアはこの使用禁止令を“ニンジン作戦”と伝えている。

 マイナーリーガーは豪華施設を目標にメジャーを目指す? 今季からクラブハウスなどが新設されたメッツのスプリングトレーニング。MLB公式サイトのメッツ番記者・アンソニー・ディコモ氏は自身のツイッターで「改装で最も目を引く部分は、ホーム側のクラブハウスかもしれない」と紹介。

 さらに「そのクラブハウスをスプリングトレーニングのみで使用し、マイナーリーガーたちにそのステータスは勝ち取るものだと覚えさせておくために、(メッツ傘下1A)セントルーシーのレギュラーシーズンでは使用しない」と、“メジャー専用”施設であることを伝えている。

 ディコモ氏は1枚の写真を公開し「こちらがセントルーシーがレギュラーシーズンで使用するクラブハウス。こちらも新しくてとても良いが、スプリングトレーニングのクラブハウスと比べたらかなり小さい」と綴り、ロッカーは清潔で古くはないものの、簡素で、小さなパイプ椅子が並んでいる。

 これを受け米メディア「ヤフースポーツ」は「ほとんどのマイナーリーガーたちは厳しい状況にある。大きく期待されてドラフト指名を受けた選手でなければ、最低賃金を下回る生活を強いられる」とマイナーリーガーの金銭状況に言及した。

 AP通信が報じたデータでは、1Aの選手の月給は1100ドル(約11万8000円)、2Aは1500ドル(約16万1000円)、3Aは2150ドル(約23万1000円)だという。このクラブハウスの使用を禁止されたのは1A+の選手で、そのほとんどが苦しい生活に違いない。「豪華なクラブハウスを使用することにより、こうした問題が解決するわけではないが、メッツのマイナーリーガーたちが少しは良い気分になれたであろう」と苦言を呈している。

 マイナーリーガーの多くは適正賃金ではない。このような状況で豪華なクラブハウスを使用できないことが、果たして“ニンジン”となりえるのかは疑問だ。(Full-Count編集部)