11歳の野球少年からも「ドジャースは奪われたんだ。フェアじゃないよ」との声

 アストロズのサイン盗み問題が、少年野球にまで影響を及ぼしている。南カリフォルニアの複数の少年野球リーグが、今季から“アストロズ”というチーム名の使用を禁止した。地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」が伝えている。

 2017年にアストロズに敗れたドジャースの本拠地ロサンゼルスからほど近いロングビーチ市では、これまでは“アストロズ”を名乗るチームが存在したという。しかし、リーグの理事会はオフに非公式の会議で話し合い、今年は誰もアストロズを名乗るべきではないと発表。さらには今年だけではなく、より永続的な禁止が正式にリーグ規約に加えられるかもしれないとしている。

 リトルリーグの代表を務めるスティーブ・クラウス氏は、「親御さんたちはうんざりしています。アストロズが責任を果たさないことに嫌悪感を示しています。我々の理念には『人格』『誠実』という言葉が入っています。トップレベルで(サイン盗みが)起こっていては、誠実さと人格を養うことは難しいです」と記事内で理由を説明。

 選手の父親のアーロン・ピーターソン氏が「彼らはズルをしてワールドシリーズを制覇した。ズルをすれば勝てるというメッセージを送っている。処分が十分か分からない」と話すと、11歳の息子ミック・ピーターソンくんも「ドジャースは奪われたんだ。フェアじゃないよ」と同調している。

 また、アストロズと同地区のライバルであるエンゼルスの本拠地アナハイムと同じオレンジ郡のフラートン市でも「アストロズという名前が不正と結びつくと思っている親御さんたちから、否定的な意見がありました」との理由から“アストロズ”が禁止に。このリトルリーグでは毎年恒例のイベントとして、4月5日のアストロズ-エンゼルス戦の観戦が決まっており、「子どもたちが不適切な行為を目にすることを心配する声が親御さんたちから寄せられている」という。

 本来なら野球少年の憧れの存在であるはずのメジャーリーグ。今回のサイン盗み騒動は、野球界に暗い影を落としている。(Full-Count編集部)