玉川大学時代には堀内恒夫氏を「直球で押せる」と唸らせた

 ルートインBCリーグ栃木の22歳の150キロ右腕・山田綾人投手が21日、茨城県結城市の鹿窪球場で行われた埼玉武蔵とのオープン戦で初先発した。3回、40球を投げ、1安打無失点。チェンジアップで三振を奪うなど、上々の滑り出しを見せた。

 この日のMAXは142キロに留まり、「まだ(スピードは)あがっていない。本来なら140キロ後半は(常時)出していかないと。ストレートの制球は安定して、自分有利のカウントで勝負できたが、こうしなきゃいけないという部分も見つかった。結果として秋に指名してもらえるようなピッチャーになりたい」と話した。

 187センチ、99キロと大型で、DeNAから調査書が届くなど、昨年のドラフトでも候補にあがったが、指名はならず。独立リーグの舞台で夢へ挑戦することになった。桐光学園時代は控え。足首の故障などもあり、実績はほとんどなかった。2学年上には楽天の松井裕樹投手がいた。しかし、玉川大1年の秋に151キロをマーク。3年時は右ひじ遊離軟骨手術で投げられなかったが、大学通算で首都2部リーグで49試合に登板。12勝13敗ながらも通算防御率は3点台前半の成績を残した。2年になる17年3月には巨人3軍戦で6回を1失点に抑えスカウトの注目を浴びた。

 19年3月の巨人3軍戦では5回4失点と打ち込まれたが、前月の2月に川崎のジャイアンツ球場で行われた冬季特別トレーニングでは、特別講師の堀内恒夫氏が「直球で押せる」と評価。通算203勝の名球会投手を唸らせた。19年春のリーグ戦では、足利大戦でMAX152キロを記録した。ネット裏には昨季までオリックスのアマチュアスカウトグループ長で、今年からロッテの関東地区スカウトに就任した中川隆治氏も姿を見せた。同氏は19年春に玉川大学で山田を見ているが「あの時は球の出がバラバラだったが、だいぶまとまってきた。身体も大きくなっている。あとは実戦の場数を踏むこと」と成長を楽しみにしていた。(細野能功 / Yoshinori Hosono)