巨人の陽岱鋼はチーム内でも上位の打撃指標を誇る

 新型コロナウイルスの感染拡大で開幕が延期となっているプロ野球。各球団の選手たちは自主練習などで、来るべき開幕に向けて調整を続けている。ファンにとって開幕に向けての関心事となるのは、各球団の布陣。誰がどこの定位置を掴むのか、は気になるところだろう。

 キャンプやオープン戦を通じて各球団の布陣は大まかに固まってきていた。ただ、それぞれの球団に“隠れた”戦力はいないのだろか? そこでここではレギュラーとして起用されるであろう選手よりも優れた打撃指標を残している選手に注目し、ピックアップしてみる。今回はセ・リーグ編だ。

巨人:陽岱鋼(出塁率.346 OPS.726)

 昨季のセ・リーグ覇者の巨人。今季の外野陣は亀井、丸、そして新助っ人のパーラになることが有力だ。その中でベンチに置いておくにはもったいない存在が陽岱鋼だ。陽は昨季、試合数こそ少ないが、チーム4位の出塁率を誇り、阿部、坂本、丸に次ぎ、岡本や亀井を上回る。外野の3人を外すことは難しいが、上手く起用できれば、得点力のアップに繋がるかもしれない。

DeNA:梶谷隆幸(出塁率.330 OPS.760)
DeNA:伊藤裕季也(出塁率.333 OPS.929)

 昨季は2位だったDeNA。レギュラー以外で優れた打撃指標を残した選手が2人いる。1人が梶谷、もう1人が伊藤裕だ。昨季、梶谷は110打席と打席数は少ないが、出塁率.333、OPS.760の数字を残す。打席数の違いはあれど、これはロペスや神里を上回る。また伊藤裕は梶谷よりもさらに少ない57打席しか立っておらず未知数な部分は多いが、OPSは.929。可能性を秘めた存在だと言える。

阪神:高山俊(出塁率.336 OPS.705)
阪神:北條史也(出塁率.338 OPS.712)

 昨季3位の阪神では高山と北條を起用しても面白い。北條は211打席でOPS.712、高山は300打席でOPS.705。高山は同じ外野の近本と比較し、打率では劣るが、出塁率とOPSでは上。北條も同じ遊撃手の木浪より出塁率も、OPSも上回っている。打率では同ポジションのライバルに劣るものの、出塁する力は高山、北條が優れている。

広島:アレハンドロ・メヒア(出塁率.306 OPS.732)

 リーグ4連覇を逃した昨季の広島。鈴木誠也という球界屈指の強打者がいるものの、周りを打つ打者がやや迫力に欠けるか。その中で期待したい1人はメヒア。昨季は173打席に立ち、OPS.732は50打席以上立った打者の中ではチーム6位に位置する。バティスタが退団した今季、長打の期待できる存在であるメヒアを打線に組み込むのも策かもしれない。

中日:アルモンテ(出塁率.362 OPS.868)
中日:福田永将(出塁率.358 OPS.877)

 12球団で最もAクラスから遠ざかっている中日。スタメンの大部分は固まっているが、その中でも起用しないと惜しい存在がアルモンテと福田の2人だ。絶対のレギュラーではないが、実はチーム内でトップの打撃指標を残している。アルモンテの出塁率、OPSはチームでビシエドに次ぐ2位、福田は3位。大島や平田、高橋、阿部といったレギュラー陣を上回る。起用法の問題はあるが、是非とも使いたい選手だ。

ヤクルト:中山翔太(出塁率.310 OPS.795)

 最下位脱出を目指すヤクルト。今季はバレンティンが抜けるだけに、打線の奮起は必須だ。山田や青木という好打者もいる中で、可能性を秘める存在が2年目の中山。昨季はわずか100打席の出場だったが、OPS.795はチーム5位。まだ2年目で未知数な部分は大きいが、楽しみな存在だ。(Full-Count編集部)