ソフトバンクの甲斐は「とにかく(送球)の正確性が高い」

 西武の金子侑司内野手が7日、ライオンズトレーニングセンターで自主練習を行った。新型コロナウイルスの感染拡大により開幕が延期となる中、この自主トレ期間のテーマには「ウエイト」を掲げている。

 この日もマシン打撃のあと、約1時間、ウエイトトレーニングに汗を流した。水口大地とともにウエイトルームで和気あいあいとメニューをこなし「水口トレーナー(選手)と楽しく(笑)、でもひたむきにやっています」という。ウエイトトレーニングを重視するのは「打つ時のインパクトの強さ」「(走り出すときの)一歩目のスタートの力強さ」を強化するためだ。

 金子にとって特別痺れる瞬間がある。ソフトバンクの甲斐拓也捕手との“せめぎ合い”だ。一塁ベースからスタートを切った直後、「捕ってからがやはり速い」と感じるスピードで白球が金子の目の前を通過する。甲斐から盗塁を試みるとき「やっぱり意識はします」。昨季、甲斐との対戦成績は3勝3敗。「とにかく(送球)の正確性が高いです。投手のクイックが多少ゆるいなと感じても、それをカバーする力があるので」と難敵のイメージを語る。

 そんな金子が特に印象に残る盗塁がある。昨季のクライマックスシリーズファイナルステージ第1戦だ。1点リードで迎えた4回2死から二盗を決めたが、「スタートを切った瞬間に、ものすごいライオンズファンの歓声が聞こえてきて、走っている間も、セーフになった瞬間もものすごく盛り上がっていただいた」と振り返る。

 パ・リーグには強肩の捕手が各球団にいるが、「対ピッチャーで行けると思ったら行きます」と言う。「盗塁を1つ成功させるのはとても難しいことだし、本当に勇気がいる。でも、リスクが多いプレーなので成功したときのうれしさというのはひとしおです」と笑った。

 今は金子にとって3度目の盗塁王、そしてリーグ優勝に向けての準備期間。「あの大歓声の中で盗塁を決めたいですね」とはにかむ金子は、今季も並み居る強肩を潜り抜けて、たくさんの勝利を手繰り寄せ、最高のパフォーマンスを見せてくれるはずだ。(Full-Count編集部)