ルーキーイヤーの2003年に打率.287、16本塁打、106打点をマークしたが新人王を逃した松井氏

 2012年に現役を引退し現在はヤンキースのGM特別アドバイザーを務める松井秀喜氏。ルーキーイヤーの2003年には106打点をマークするなど活躍したが新人王を逃し、オーナーだったジョージ・スタインブレナー氏が全米野球記者協会を批判する声明文を出したことで当時は議論を呼んだ。

 スタインブレナー氏の批判は正しかったのか? 米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は3人の記者たちが当時を振り返り松井氏の“功績”を称えている。

 同メディアは記者3人がデレク・ジーターが現役としてプレーした1995〜2014年までの間にヤンキースでプレーした選手を対象にそれぞれが“最強チーム”を作る企画を行った。その中でマーク・カリッグ記者が松井氏を18番目で獲得。すると、ラスティン・ドッド記者とリンゼイ・アドラー記者は悔しがりながら当時の松井氏を振り返った。

 ドッド記者は「私もマツイがすごく欲しかったです。ヤンキースでプレーした最初の3年間で、マツイは年間平均162試合以上に出場しています。容易なことではありません」と絶賛すると、アドラー記者は「私個人としての意見では、彼の新人王が奪われたことについて、ザ・ボス(スタインブレナー氏の愛称)は正しかったです」と、松井氏が新人王に相応しかったと語っている。

 2003年の松井は打率.287、16本塁打、106打点をマークしたが、打率.287、17本塁打、73打点、21盗塁を記録したロイヤルズのアンヘル・ベロア内野手がア・リーグ新人王に輝いた。投票ではベロアが1位票を12票集めるなど88点、松井氏は84点とわずか4点差で新人王を逃していた。

 ヤンキースのスタインブレナー氏は当時、「酷い不正」と投票した記者を批判し「全米野球記者協会、そして何年もの間彼らが球界に貢献してくれたことについて、私は多大な敬意を持っている。その一方で、ヒデキ・マツイに対して酷い不正が行われたと確信している」と声明文を出し、大きな議論となった。

 松井氏は日本での実績が十分にあり当時、米メディアでは新人王の資格をめぐる議論が行われていた。106打点はチーム2位と抜群の勝負強さを発揮していた。過去を振り返った米記者たちは松井氏の功績を改めて称えていた。(Full-Count編集部)