巨人は大幅な血の入れ替えを断行し、15選手が支配下枠から外れる

 ソフトバンクの4年連続日本一で幕を閉じた2020年のプロ野球。新型コロナウイルスによって開幕が遅れ、120試合制で行われた激動のシーズンが終わり、オフとなった。ここからは各球団の来季の編成などのストーブリーグが球界の話題の中心となる。

 日本シリーズも終わり、今季の戦力外通告期間も27日をもって終了となった。今年も多くの選手に通告がなされ、それぞれの選手が人生の岐路に立たされた。毎年ファンにとって辛く寂しい季節ではあるが、これも厳しいプロ野球の世界の常。来る者がいれば、去らざるを得ない者もいる。

 そこでここでは戦力外通告期間を経て、各球団の70人が上限となっている支配下登録枠にいかなる変化があったのか。ここまで発表になっている外国人選手の去就や現役引退する選手、自由契約となった選手なども含めてみていこう。まずはセ・リーグ編だ。

・巨人(69人→61人)
減:15選手
増:7選手

 今オフ、大幅な血の入れ替えを敢行している巨人。藤岡貴裕投手や宮国椋丞投手ら6選手を戦力外とし、2019年のドラフト1位堀田賢慎投手や2017年の同1位鍬原拓也投手も育成再契約を前提とした自由契約に。自由契約は7選手となり、現役を引退した岩隈久志投手、阪神へのトレードが決まった山本泰寛内野手と合わせて、既に15選手が支配下から外れることになっている。一方でドラフトでは1位の平内龍太投手ら7人を指名。現時点で支配下選手は61人になっている。今後の外国人の入退団や補強の動き、メジャー挑戦の可能性のある菅野智之投手の動向などで、これがいかに増減するか。

・阪神(70人→69人)
減:10選手
増:9選手

 阪神は藤川球児投手が現役を引退、伊藤隼太外野手や岡崎太一捕手ら5選手が戦力外となった。またベテランの福留孝介外野手や能見篤史投手、上本博紀内野手は退団。ジャスティン・ボーア内野手も自由契約となり、10選手が支配下枠から外れることが決まっている。その一方で、ドラフトでは佐藤輝明内野手ら8選手を指名し、トレードで巨人から山本泰寛内野手も獲得した。支配下枠は現時点で69人。外国人選手の動向が不透明ではあるものの、もう少し枠を空けたいところではあるか……。

広島は現時点で1増の68人、ヤクルトはセ6球団で最少の60人

・中日(70人→64人)
減:12選手
増:6選手

 今季8年ぶりにAクラス入りを果たした中日。このオフは伊藤準規投手や鈴木翔太投手ら7選手が戦力外となり、吉見一起投手が現役を引退。ソイロ・アルモンテ外野手やエンニー・ロメロ投手ら4人の外国人選手の退団も決まり、支配下枠は12減。ドラフトでは1位の高橋宏斗投手ら6選手を指名した。支配下枠は現状で64人となっており、新たな助っ人獲得で数人の増加があるか。

・DeNA(67人→64人)
減:9選手
増:6選手

 DeNAは石川雄洋内野手ら7選手が戦力外となり、スペンサー・パットン投手とホセ・ロペス内野手の2人の助っ人は自由契約となって退団が決定。ドラフトでは1位指名した明大の入江大生投手ら6選手を指名している。シーズン終了時点の支配下登録枠67人から3人減少して、現状では64人に。井納翔一投手、梶谷隆幸外野手がFA権の行使を表明しており、その動向は未定。今後、新たな補強の動きもあるか。

・広島(67人→68人)
減:8選手
増:9選手

 石原慶幸捕手が現役を引退し、藤井皓哉投手ら3選手が戦力外に。また小窪哲也内野手が自由契約となり、クリス・ジョンソン投手、ホセ・ピレラ外野手ら3人の助っ人も退団。計8選手が支配下から外れることになった。一方でドラフトでは栗林良吏投手ら6選手を指名。すでにケビン・クロン内野手、ドビーダス・ネヴァラウスカス投手、カイル・バード投手の新加入も決まり、支配下は1人増えて68人に。ほぼ来季の陣容は固まったと言えそうだ。

・ヤクルト(68人→60人)
減:14選手
増:6選手

 最下位に沈んだヤクルトは五十嵐亮太投手、中澤雅人投手、井野卓捕手が今季で現役を引退。近藤一樹投手や風張蓮投手ら9選手に戦力外を通告し、アルシデス・エスコバー内野手、ガブリエル・イノーア投手は自由契約となり退団が決まった。実に14選手が支配下から外れる一方で、ドラフトで指名したのは慶大の木澤尚文投手ら6選手。支配下登録枠は現状で8人減の60人となっており、補強の必要はありそうだ。(Full-Count編集部)