決定!第136回ダラクシー賞
文=桧山珠美


 スポットCMの段階で不快指数80はゆうに超えていた。ウエンツ瑛士に爆発ケーキを仕掛けられ、顔面ケーキまみれになった泉ピン子が鬼の形相で「舐めんじゃないよ、こっちはお前が生まれる前から芸能界に居るんだよ」と凄む。その場面を何度も何度も見せられ、不愉快きわまりない。番組ならば見ないという選択肢もあるが、ふいに流れるCMだとそうもいかない。

 だったら本編を見なければいいのでは、と思う人もいるだろう。が、こちとら昨今、街に蔓延る自粛警察よりもずっとずっと前からテレビ番組をパトロールしているわけで、目の前にある不快臭プンプンの番組を放置するわけにはいかないのだ。

 というわけで番組を見たが、予想をはるかに上回る出来で不快指数MAX。そうでなくてもこのご時世、何かとギスギスしがちで、せめてテレビだけは嫌なことや辛いことを忘れさせてくれる存在であってほしい、という願いも虚しく、ふつふつと沸くのは怒りのみだ。

 例えば「猫島のネコたちに高級魚をサプライズ!」という企画では、高さのある疑似防波堤を作り、片方に5000円もする大トロの塊を置き、猫をジャンプさせてその飛距離を伸ばしていくという悪趣味なモノ。これのどこがドッキリなのか。大トロ目がけて必死にジャンプする猫が可哀想過ぎる。いくら身体能力の高い猫とはいえ、誤って落下し怪我でもしたらどうするつもりだったのか。