日本の多くの都市で緊急事態宣言が発出された現在、いかに外出せずに家で過ごすかが課題となっています。そんな中で世界的に注目が集まっているのがビデオゲーム。本稿では、最新の研究データを元に、巣ごもりでも健康的にゲームをプレイする方法をお届けします。

ハーバード大学医学大学院の医学博士、ピーター・グリンスプーン氏は、ビデオゲームは楽しい娯楽であると同時に、共通の課題を一緒に作業するバーチャル・コミュニケーションを提供していると説明。他人と繋がる手段として、子供や孫、自閉症の子供など、従来はコミュニケーションが困難な層とも繋がりを持つことができるとしています。

一方で、ゲームのやりすぎには健康に関するさまざまな問題も発生しています。

その1つに、反復性ストレス障害と呼ばれる痛みの伴う炎症があります。これは、同じ体制で同じ筋肉や腱を繰り返し使うと起こるもので、しびれなど恒久的な症状がでることも。ゲームプレイ中は同じ体制で座りっぱなしにはならないようにし、適度にストレッチなどを挟むと良さそうです。

また、米国の多くのゲーマーが発症しているとされる手根管症候群という症状があります。手の使いすぎで手首の神経が炎症を起こし、痛みや痺れを引き起こすというものです。日本脊髄外科学会によると、手のひらから親指、人差し指、中指、薬指半分にしびれが発生し、朝方や自転車などの運転など手を使う際にさらに強くなるとのこと。

このような症状がでたら、なるべく手を使わず休ませた方が良さそうです。症状が治らない場合は病院でビタミン剤などを処方してもらうこともできます。この症状、ひどくなると手首付近を切開する手術が必要になるので気をつけましょう。

上記と似た症状として、ドケルバン病があります。これは手首の親指側にある腱に炎症が起こった状態で、親指の使いすぎによって起こるとされます。腫れて指が動かしづらくなることも。こちらも手をなるべく使いすぎないことが対処法のようです。症状が酷くなると、投薬による治療が必要に。

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ゲームと肥満もよく関連づけられていますが、これは毎日画面の前に何時間も座っているために1日に必要な運動量が確保できないことが主な原因のようです。しかし、Journal of Clinical Nutritionで発表された研究では、ゲームのプレイ中、食欲に関係なく摂取量が増加しているというデータが示されています。これには、食べる量をきちんと意識してコントロールするほか、スクワットなど室内でできる運動を心がけたいところです。

そしてゲーマーにとって1番の問題となるのは、眼精疲労であるとグリンスプーン氏は説明します。いわゆる疲れ目ですが、放置すると、目の筋肉が硬直する影響で血行が悪くなり、頭痛や吐き気、肩こり、集中力の低下を引き起こします。これには、目薬をさしたり、定期的に顔のマッサージを行ったりして血行をよくすることで、症状の回復が見込めるようです。

適度に日光を浴びることも非常に大事です。日光浴は免疫力に繋がるビタミンDを体が作りだすという効果があるほか、体内時計ともいわれる概日リズムを整える効果があります。

特殊な状況に加え、ただでさえ体調を崩しやすい冬の季節。毎月発売される新作ゲームや積んでいる旧作を楽しくプレイしていくために、健康にも気を配ってみてはいかがでしょうか。