最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。今回は2012年1月13日にBreadcrumbs InteractiveとVersus EvilよりSteam/GOG.com向けにリリースされた『Yaga』について、生の内容をお届けしたいと思います。『Yaga』とはスラヴ神話・民話の世界観をベースにしたアクションRPG。プレイヤーは地域で最も不運な鍛冶師「イワン」となり、さまざまな怪物との戦闘や冒険を繰り広げます。ゲームはクエストを受け、クエスト用マップを探索して攻略しながら、アイテム集めとストーリーを進めていくスタイルです。本作の特徴的なシステムとして、プレイヤーの選択によって変化するイワンの「性格」があります。性格によってストーリーでの選択肢に大きな影響が生まれるほか、クエスト報酬も変化していきます。自由な武器の製造やアップグレード、さまざまな解決法のあるストーリー、マルチエンディングなど、プレイヤーごとに異なる物語が楽しめる作品です。なお、本作のPC版はEpic Gamesストアにて2019年11月13日にリリースされています。新たにリリースされたSteam/GOG.com版では、さまざまな要素が加わった最新パッチ1.2が適用されています。『Yaga』の実内容に迫る!物語は4人の魔女による、とある皇帝と一人の男の運命の話から始まります。バーバ・ヤーガ(スラヴ民間伝承における魔女・妖婆)に対して失礼な態度をとった愚かな皇帝。彼は怒ったヤーガから「皇帝の座から失脚するとき、不運の呪いを受けた男がそばにいるだろう」との予言を受けます。皇帝はその予言を回避するため、この地域で"最も不運な男"片腕の鍛冶師「イワン」を探し出します。皇帝とイワンの謁見では、イワンの不運を象徴する片腕を失ったエピソードを振り返る形式でチュートリアルが開始。移動や攻撃、回復などの基本操作を学びながら、最後には邪悪な魔女リクホと出会い、戦闘の末に腕を切り落とされてしまうのです。皇帝はイワンに対して村からの追放を決定。しかし、ヤーガの力に対抗するためか「超人的な力を得られる貴重なもの」を持ち帰れば、帰還を許すとの無理難題をイワンに命じます。途方に暮れるイワンは祖母から不思議な力を持つ「黄金のリンゴ」の話を聞き、その場所を知るバーバ・ヤーガに会いに行くことになります。バーバ・ヤーガの予言によって追放されるイワンが、バーバ・ヤーガに会って追放の撤回方法を探し出す。イワンはそんな裏事情になっているとも知らず、困難な冒険の旅へと出るのでした……。イワンの性格はプレイヤー次第!ゲームの基本的な流れは「メインクエストを受注する→クエストマップを探索して目標を達成する→村に帰って物資補充するorストーリーを進める」の繰り返しです。追放されたと言ってもイワンは村の中を自由に移動できますし、なんなら皇帝の城の中にも入れるのでご安心ください。クエスト開始前には曜日や時間を選択。状況に応じたボーナスを得られる。クエストはマップの探索とモンスター退治を行うのが主な目的となります。マップ内にはモンスターが出現するエリアのほか、回復アイテムの入手やファストトラベルが可能な石窯、鍛冶に使用するルーンが手に入る洞窟、さまざまな加護を受けられる祭壇なども存在しています。また、イベントマップ内のサブクエストを発生させるNPCに出会うこともあります。クエストや村では、ときに人々やモンスターと選択肢付きの会話が発生し、受け答えの内容によりイワンの性格が変化していきます。例えば冒頭の皇帝との会話、難題を突きつけられた際にはイワンは「資金がありません(わがまま)」「かしこまりました!(公正)」など4つの選択肢が出現。そこで選んだ選択肢の性格が1ポイントプラスされる方式です。今回のプレイレポでは、なにかとお金にうるさい「わがまま」選択肢を選ぶことでイワンの二つ名が"強欲のイワン"へと変化。その結果、クエストクリア時に入手できるキャラスキルが「フックショットで敵を撃つとお金を落とす」など、お金に関する能力ばかり表示されるようになりました。性格はポイント加算式のため、これまでと違う選択をし続ければイメージの変更も可能です。しかし、その場合には相応の損をすることになってしまいます。“最も不運な男”独自の不運ゲージ!“地域で最も不運な男”とされるイワンには、独自の「不運ゲージ」というものが存在しています。ゲージが最高に達すると不運状態となり、歩いているだけでお金を落とすなどのさまざまなデメリットが発生してしまいます。不運ゲージは、体力回復用のパンなど「魔法アイテム」を使用すると増加。また、会話中に「イワンの性格に合わない選択肢を選ぶ」ことでも大きく増加してしまいます。やはり人間、イメージを変えるためにはそれなりの代償が必要ということなのでしょうか。不運ゲージを減らすためには特定のアイテムを使用する、魔法ショップでお金を払って下げてもらうなどの行動が必要で、村の井戸にお金を入れることでも下げられます。しかし、イベントエリアで不運を下げる方法は少ないため、ゲージ管理には注意が必要です。頼れる武器は自分で作れ!イワンは鍛冶師のハンマーで敵を殴るほか、ハンマーをブーメランのように投げつける攻撃が可能。また、ゲームが進むごとに盾やフックショット、地面を潜るなど特殊な行動が取れるようになります。なお、ハンマーや盾を含むすべてのアイテムには耐久度が設定されているため、使用しているといずれ壊れてしまいます。ハンマーや盾などの装備は、自宅やクエスト開始前に使用できる金床で鋳造や修理できます。鋳造は「作る装備」「使用鉱石」「使用素材」「ルーン」を組み合わせると、さまざまな効果を発揮。遠くまで投げられるハンマーや壊れにくい盾など、プレイヤーの戦闘スタイルに合わせた装備品が自由に製作できます。金床はアップグレードも可能です。ハンマーが使用できない場合はパンチもできますが、オススメはできません。クエストエリア内では金床が出現しないため、自身の素材数に応じた事前の準備が必要です。ゲーム序盤では修理素材が若干高級なため、数を多めに用意して、ここぞというときだけ貴重なハンマーを使用するほうが長持ちします。素材は敵を倒すほか、店で購入することもできます。店で買う場合は少々高額ですが、狙った効果を付けられます。ここまで紹介してきた『Yaga』。選択肢により育成や方針が異なる物語など、プレイヤー次第で異なるゲームプレイが楽しめるシステムがとても秀逸な作品です。プレイヤーに有利になる回復アイテムが「不運」に結びつく独特のシステムも、そこまで極端に厳しいわけではないため、ストレスにはなりません。クエストの敵を説得することも。筆者の強欲なイワンは失敗しました。自分で素材を組み合わせて好きな装備を作り出す鍛冶システムは非常に魅力的。少しでも強力な武器を作るため、良い素材を集めるために、マップを隅々まで探索するモチベーションにも繋がっています。ただ、プレイ中はどうしても色々と「雑」に思えてしまうシーンが散見されます。顕著なのはイワンのモデリングで、イベントで「右腕」を失ったはずがゲーム中に左側を向くと「左腕」になっていたりします。また、クエストなどを含めて少々説明不足かな、と思う部分もあります。個人的に本作でクローズアップしたいのは、作中で流れるBGM。ルーマニアのアーティスト“Subcarpați”による、ルーマニア民謡をヒップポップ調にアレンジしたという数々の楽曲が、ゲームの世界観に不思議とマッチしています。サウンドトラックは一部が公式で公開されているため、気になる方はストアでサウンドトラックの購入もおすすめです。タイトル:Yaga対応機種:PC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com)/Xbox One/Apple Arcade/海外PS4/ニンテンドースイッチ記事におけるプレイ機種:PC(Steam)発売日:2021年1月13日(Steam/GOG.com)記事執筆時の著者プレイ時間:4時間価格:2,400円(Steam)、24.99ドル(GOG.com)

「爆速プレイレポ」ではハードコアゲーマーなライターから読者に向けて、新作タイトルの生の内容を伝えるプレイレポートをお届けします。対象となるタイトルは、執筆時点で発売48時間内の新作、かつAAAからインディーまで、ジャンルやプラットフォームを問わず「読者が気になるだろうゲーム」もしくは「ハードコアゲーマーのアンテナが反応するゲーム」です。性質上、本企画においてはゲームの評価や採点はb>行いません</b>。ストーリーなどの「ネタバレ」も軽度な内容に留まることが殆どです。また、記事執筆にはデベロッパー/パブリッシャーからプレイレポート用として提供されたゲームソフトが含まれる場合もあります。プレイ時間自体も基本的には短い段階での執筆となります。なお、マルチプラットフォームで展開されている作品においては、対応している機種のうちのひとつのエディションのみをプレイしています。そのため、本文内でプレイした際の使用機種についても明記しています。