最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。


今回は2020年2月14日にWOLCEN StudioよりPC(Steam)向けにリリースされた『Wolcen: Lords of Mayhem』について生の内容をお届けしたいと思います。


『Wolcen: Lords of Mayhem』とは
本作品は、ファンタジー世界を舞台にしたハクスラ(ハックアンドスラッシュ)RPG。2015年にクラウドファンディングで目標額を大幅に超える大成功を収め、2016年からSteam上で早期アクセス版として配信が開始されました。そして、2020年2月14日にいよいよ正式版として完成した作品です。


マップを巡りながら敵を倒し、アイテムを集めながら己を鍛えると言う、オーソドックスなスタイルのハクスラである本作。ゲームの大きな特徴としては職業の概念が存在しない自由な育成システムと、ゲームの途中で解放される変身システムがあります。主人公自身の謎を追いながら進んでいく壮大な物語も魅力的な作品です。

本作はマルチプレイも可能なのですが、今回のプレイ中は公式サーバーがダウンしていたため、オンラインプレイは不可能だったことをお伝えしておきます(記事公開時点では多少改善されているようです)。

『Wolcen: Lords of Mayhem』の実内容に迫る!
冒頭は主人公とその師匠である大審問官「Heimlock」、孤児仲間である「Valeria」「Edric」との会話シーンから始まります。司法官「Ma'elys」の要請の後、画面は暗転し軍隊の行進シーンとなり、主人公達は行進中に襲撃してきた敵を蹴散らすために派遣されることになります。ここで移動や戦闘のチュートリアルで、目的地にたどり着いた先で主人公たちは強大な悪魔に襲われてしまいます。


師匠と3人の孤児たち。奥の主人公はメイキング可能なのでこういうシーンで見た目が目立たない
悪魔の圧倒的強さに主人公の命が奪われそうになったその瞬間、突如として主人公は光に包まれ謎の姿に変身。悪魔とも互角に戦えるようになったのですが、すぐに人間の姿に戻ってしまいました。最終的には「Valeria」と共に崖から落下し、気がつけば怪物のいる海岸に打ち上げられていました。



ここでポーションの使用法、拾ったアイテムの装備方法などを学びながら「Valeria」と共にストームフォールの町へ到着。ここですべてのチュートリアルが終了になります。これから先はクエストを受け、世界を巡りながらストーリーを進めていくことになるのです。

ちなみに変身した姿の詳細はオープニングでは明かされておらず、その姿を見た「Ma'elys」は、主人公が悪魔なのではないかと疑っているようです。果たして主人公の疑いは晴れるのか、あの力の正体とは一体何なのか。それを解き明かしていくのもストーリーの大きな軸になっていきます。

自由に武器を選び、自由にスキルが使える戦闘システム!
本作の戦闘は「Diablo」や「Path of Exile」などに近い、武器で殴りながらスキルを使用するものですが、特徴的なシステムとしてWillpowerとRageが存在します。これはスキルを使用するための「マナ」に近いものですが、この2つのゲージは相互関係にあり「両方合わせて常に1000」になるように増減します。

シンプルながら奥が深い相互関係。
初期状態ではWillpowerが1000から始まり、武器で殴るもしくは魔法スキルを使うことでRageが貯まり、武器がメインのスキルが使えるようになるものです。逆にRageを消費するスキルを使うか杖で攻撃すればWillpowerが増えます。また、Rageは非戦闘状態が続けば自動的に低下していきます。このシステム最大の利点は、使用するリソースに上限があるため、強力なスキルであっても気軽に使用できるようになるということです。

このシステムのおかげで自由な武器を使ってスキルを組み合わせられ、たとえば銃と魔法触媒を片手ずつ持ち魔法で先制攻撃をしながら銃のスキルでとどめを刺すようなキャラクターも作成可能です。

ナイフと銃のアーマーナイト
もちろん両手剣を持ってRageスキルをガンガン使うような、オーソドックスなスタイルも可能。専門職であればゲージを常に片側に寄せることを意識しておけば、スキルが使い放題になるのが嬉しいところです(クールダウンのある技ももちろんあります)。スキルは店で購入できるほか、倒した敵がドロップすることもあります。

スキルは使用しているとレベルが上昇。追加能力を獲得でき、自由に装着可能です。
職業の概念がない自由な育成!自分だけの戦士を作り出せ!
プレイヤーはレベルアップするごとにステータスに割り振るポイントが10与えられ、FEROCITY、TOUGHNESS、AGILITY、WISDOMの4つの項目に自由に割り振ることができます。ステータスごとに体力がアップしたり、魔法の詠唱速度が上がったりとそれぞれの要素に関わってきます。


また、パッシブスキルを取得できるポイントは1レベルで1つ与えられ、こちらは「GATE OF FATES」円盤に使用可能。これは『ファイナルファンタジーX』に登場する「スフィア盤」のような、パッシブをルートで決めて取得していくシステム。この円盤は何層かに分かれており、それぞれを回転させることが可能なのが大きな特徴です。


回転させることで、自由に取るスキルのルートを選択できることになり、取得の仕方によっては「攻撃を回避しまくる魔法使い」「移動速度が異様に速い重戦士」などのキャラクターを育成することも可能になります。ちなみに繋がっていない線のパッシブスキルは取得しても適用されないため注意が必要です。

回転するパッシブ表のおかげで育成は自由自在。
今回のプレイでは耐久力アップとRage上昇率に割り切ったビルドにすることで、敵陣に突っ込んで殴りながらスキルを連発するプレイをしていました。かなり極端に耐久上げしていたせいか、なかなか敵の攻撃で死ぬことはありませんが、毒などの属性異常で死ぬこともあったため、「じゃあ次は属性防御をあげようか」「いっそ攻撃力特化に振ってしまおうか」などと考えながらパッシブ表を見るのが楽しくなります。

死んでも3回まではその場で復活可能です
ステータスポイントとパッシブポイントはゲーム内のリソースを消費することでいつでもリセットできるため、育成方針はいつでも変更可能です。

マップを巡れ!敵を倒して理想の装備を集めろ!
マップはストーリーが進むごとに徐々に開放され、道中に存在するダンジョンなどではサイドクエストが発生するなど、ハクスラとしてはオーソドックスなシステム。チェックポイントごとにはワープゲートもあり、いつでも主人公はゲートを開いて街に戻ることも可能なので気軽なプレイが可能です。


一部装備にはソケットが空いており、宝石を入れて強化が可能。町でソケットの変更なども可能です。
登場する武器にはレアリティが設定されており、コモン、マジック、レア、ユニークなどの等級ごとにそれぞれ特殊能力が付いています(おそらくレジェンダリーの等級もありますが今回のプレイ中は確認できず)。これもハクスラとしてはオーソドックスではありますが、先述の自由な育成スタイルと合わせ、理想の装備を探し求める楽しさを加速させています。


巨大なボス敵は当然落とすアイテムが多いのでどんどん倒しましょう。
個人的に嬉しいのは、クエストはクリアすると即座に報酬を選択して獲得できるシステムになっているため、誰かに報告する必要がないという部分。ダンジョンに潜ってターゲットを倒して即アイテムが手に入るテンポの良さは、寄り道の楽しさを増している素晴らしい仕様だと思いました。

その場で支払われる報酬はテンションが上がる。
出てくる敵を全滅させれば宝が手に入る呪われたチェスト。簡単にいうとご褒美です。

ここまで紹介してきた本作ですが、ハクスラとしての基本的な部分は「Diablo」などを思わせるオーソドックスな作りであるため、とても安定して楽しむことができます。その上で自由に組み立てられる育成システムやスキルと効果の組み合わせで、自分の理想の個性を持ったキャラクターが作成できるのが非常に魅力的です。

スキルが強力なため戦闘の気持ちよさも魅力的
「スキルが豊富だから武器の切り替えが欲しいな」「スキルバーのコンフィグをもっと自由にやりたいな」「落ちてるアイテムの表示は常に見えるようにしてほしいな」など今の状態では他のハクスラに比べて足りない部分はありますが、細かく更新が続いているため、今後改善されていく部分も多いのではないかと思います。

全編英語で作られているため少し解読も大変ですが、主人公や仲間を中心としたストーリーも非常に興味深く、この先もプレイするのが楽しみな作品です。エンドレスモードなどのやりこみ要素も豊富なため、長く遊べるゲームであることは間違いないですね。ハクスラ好きのユーザーはもちろん、自由にキャラを作って世界を冒険したい人にもおすすめの作品です!


装備以外に見た目も変更可能です。画像はプロレスラー。
タイトル:Wolcen: Lords of Mayhem
対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC
発売日:2020年2月14日(日本時間)
記事執筆時の著者プレイ時間:6時間
価格:4,100円

見た目の変更も可能です。画像はプロレスラーみたいになった主人公
「爆速プレイレポ」ではハードコアゲーマーなライターから読者に向けて、新作タイトルの生の内容を伝えるプレイレポートをお届けします。対象となるタイトルは、執筆時点で発売48時間内の新作、かつAAAからインディーまで、ジャンルやプラットフォームを問わず「読者が気になるだろうゲーム」もしくは「ハードコアゲーマーのアンテナが反応するゲーム」です。

性質上、本企画においてはゲームの評価や採点は行いません。ストーリーなどの「ネタバレ」も軽度な内容に留まることが殆どです。また、記事執筆にはデベロッパー/パブリッシャーからプレイレポート用として提供されたゲームソフトが含まれる場合もあります。プレイ時間自体も基本的には短い段階での執筆となります。

なお、マルチプラットフォームで展開されている作品においては、対応している機種のうちのひとつのエディションのみをプレイしています。そのため、本文内でプレイした際の使用機種についても明記しています。