インディーデベロッパーMichael Shoots氏による巨大ロボシミュレーター『Mech Merc Company』の早期アクセスが2020年5月2日にSteamで開始されました。本稿では、そんな本作のゲームシステムやプレイ感をご紹介したいと思います。

『Mech Merc Company』とは
まず、本作のプレイ映像を観て『Mechwarrior』シリーズを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。発売前に行われていたKickstarterキャンペーンでは「90年代メカシムファンのためのシングルプレイヤー」と語られており、本作では『Mechwarrior』シリーズより多大なインスパイアがされています。


プレイヤーは巨大ロボ傭兵部隊のオーナー兼パイロットとして部隊を指揮し、武器や機体をカスタマイズし、ミッションを繰り返して資金を稼ぎさらなる装備の拡充をめざします。

『Mech Merc Company』の実内容に迫る!
まず、本作のプレイを開始するとゲームモードを選択することになります。ゲームモードは傭兵部隊のオーナー兼パイロットとしてミッションを遂行していく「CAREER」モードと、自由に機体や武器、マップ、ミッション目標などを設定して戦闘を行う「INSTANT ACTION」モードの二つから選択できます。今回は「CAREER」モードでプレイしていくことに。

タイトル画面はいたってシンプル。
本作の舞台は24世紀。かつての銀河系全体の経済崩壊後、人類は三つの巨大企業によって支配されることに。それから250年以上後、企業とコロニーの間で惑星上の資源をめぐって対立が生じます。さらには混乱のなかで組織犯罪を繰り返し資源を奪取せんとする海賊派が登場。「CAREER」モードではそんな海賊派との戦闘が発生します。

本作のストーリーは前述したとおりですが、ストアページから抜粋したものであり、実際のゲームでは物語の解説は特になく、そのままプレイがはじまりました。6時間ほどプレイしても進展はなく、おそらく現段階では実装されていないか、エンドレスタイプの作品であると思われます。


まずゲームが開始されると、プレイヤーは「Central Hub」に滞在しています。ここはプレーヤーの活動の拠点となっており、さらにここから4つのエリアにアクセスすることができます。4つのエリアはそれぞれ、ミッションの契約や傭兵を雇用できる「Commander’s Office」。武器や機体のカスタマイズ、購入ができる「Mech Hangar」。武器の購入や売却ができる「Warehouse」。部隊の編成や惑星に降下を行う「Dropship Launch Pad」の各エリアにアクセスできます。

パイロット兼傭兵部隊オーナーとなったプレイヤーはここからミッションの契約や傭兵を雇用して部隊を増強していくことになるのですが、最初はチュートリアルなどもなく何をしたらいいか分からないまま各エリアをウロウロすることに…。この点は少し不親切な設計だと感じました。


本作では、ミッションを繰り返していくことで資金を調達し、新しい武器や機体を購入することで装備を拡充していきます。各ミッションはそれぞれがランダム生成となっており、難易度、惑星ステージ、報酬金などが毎回変化します。初任務では、難易度が1〜12まであるうちの2段階目のミッションを契約しました。ステージは赤茶けた土が特徴の火星のような惑星「Golo lll」。惑星は確認できただけで5つの星が存在し、各惑星で特徴が異なります。

例えば、分厚い氷に覆われた惑星「Horuta」では表面温度が低いので機体の冷却時間が50%短縮。逆に、惑星のほとんどが溶岩地帯の惑星「Vulcan」では冷却時間が-40%となり戦闘では大きなデメリットとなります。今回降り立った惑星は表面温度が低かったため冷却時間に25%のボーナスが付いていました。



さっそく惑星に降下したところ、どこまでも続く赤茶けた視界が広がっていました。特に操作方法のチュートリアルもないので適当に動かしてみます。機体の動作は『Mechwarrior』の影響を受けたことを感じさせる重厚さ。旋回や歩行にも多少クセがありました。一通り操作確認が済んだところで目標地点に向かいます。「CAREER」モードでのミッション内容は確認できただけで3つ存在し、それぞれ敵ユニットの殲滅、4つの拠点の制圧、目標ターゲットの撃破となります。


今回の目標は敵ユニットの殲滅となります。敵ユニットは大きく分けて戦車タイプと敵ロボの2種類が実装されており、さらにそこから性能や見た目が変化していきます。

最初のミッションをクリアして感じたことは『Mechwarrior』の影響か、敵の装甲が硬いという点。初期装備のままということもあったと思いますが、同じ敵にミサイルやレーザーを漫然と数十発打ち込んでも倒せず、しばし悪戦苦闘することに。その反面、戦車タイプは装甲も薄く、踏み潰しただけで破壊できます。しかし、踏み潰す場合には破壊した際の爆発で自分にもダメージが入るので機体各部の損傷具合には注意したほうがいいでしょう。



ミッションクリア後には機体や武器をサルベージすることができます。サルベージは資金を払って行うことができ、それぞれ価格も変わってきます。機体系は価格も高値に設定されており、良い機体の場合だと序盤ではとても購入できなそうなほど。


難易度によって報酬も変化。
高難易度ではよりいい報酬に。
戦闘終了後、参加した機体は損傷に応じて修理が必要です。なかなか馬鹿にならない費用がかかるので、修理を優先するか装備や機体のサルベージを優先するかの葛藤にしばしば悩まされました。資金繰りに苦戦する傭兵部隊オーナーの大変さを痛感できる部分でしょう。


武器や装備の豊富なカスタマイズ
このゲームのプレイにおいてはカスタマイズ要素は語るに避けられないでしょう。各機体にはそれぞれ最大重量が設定されており、この値の間であれば武器や装備を搭載できます。0.1でも重量がオーバーすると出撃は出来ません。

初期装備
機体には、頭、右胴体、左胴体、中央胴体、右腕、左腕、右足、左足の合計8部位があります。各機体には部位ごとにスロット数が設定されており、そのスロットに電源リアクターや冷却板、ジャンプジェット、Modなどを組み込んでいきます。スロットに色がついているものにはその色と同じ装備しか装備できず、機体の種類ごとに積める武器なども異なるため、その点も考慮しながらカスタマイズしなければいけませんでした。

賊から奪った機体
重量のほかにも各部位のアーマー値、武器のリロード速度、機体の冷却時間、移動速度、旋回速度などが非常に細かく設定されています。また、カスタマイズ次第でこれらの値も変化していくので、筆者は戦闘している時間より機体を弄っている時間の方が長かったです。




ここまで本作をプレイしてきて、早期アクセスながらもカスタマイズ要素は充実しておりとても満足できる作りでした。その反面、戦闘シーンは良くも悪くも90年代リスペクトの素朴な作りとなっており、繰り返し戦うことになる各惑星のマップはどれも遮蔽物もない平坦さで単調に感じやすいものでした。この辺りはプレイする人がこのゲームに何を求めるかによって評価は変わってくると思います。



今後の開発では、マップの追加やより多くのランダムなミッションタイプ、武器や機体の追加などが予定されているため、総合的には今後のアップデートに期待したいところです。

『Mech Merc Company』はPC向けにSteamで早期アクセス実施中。通常価格1,220円のところ、2020年5月9日まで1,037円で発売中です。

タイトル:『Mech Merc Company』
対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC
発売日:2020年5月2日
記事執筆時の著者プレイ時間:6時間
価格:1,220円