チャンスを演出し、ピンチを回避するウェッジワーク。ハザードやグリーン周りで魅せる、ときにマジックのような妙技はトッププロならでは。新型コロナウイルス感染拡大の影響で凍結中の世界ランキング上位50人のキャディバッグから、一流選手が使うウェッジのトレンドを探ります。

SWかLW ロフト角が最大のクラブを調査

キャディバッグにあるウェッジのうち、もっともロフト角の大きいものを調査した。選手によってサンドウェッジ(SW)、ロブウェッジ(LW)と表現されるものだ。50人のうち半数を占めたのがタイトリストの「ボーケイデザイン」。クラフトマンの巨匠、ボブ・ボーケイ氏が生み出すシリーズへの信頼は厚い。メーカーによると、米ツアーの2018−19年シーズンにおける全選手のウェッジ使用率もボーケイが50%だったという。

各国のトッププレーヤーが扱うウェッジは“ほとんどがプロトタイプ”といえるほど、重量配分やソールの削り方などが好みに応じてカスタマイズされているはず。とはいえ、シリーズ内の最多得票モデルが今春発売の「SM8」。2月「ザ・ホンダクラシック」で米ツアー初勝利を挙げたイム・ソンジェ(韓国)、翌週の3月「アーノルド・パーマー招待」で同じく米初優勝のティレル・ハットン(イングランド)らが使用した。ブルックス・ケプカ(SM4)やジャスティン・トーマス(SM6)ら、同じスピンミルド(SM)シリーズの過去モデルを愛用しながらスイッチの機会をうかがう選手も多そうだ。

ウッズの右腕が立ち上げた新鋭ブランド

マーク・レイシュマン(オーストラリア)が引っぱるキャロウェイ、ロリー・マキロイ(北アイルランド)、タイガー・ウッズらのテーラーメイドに続くのは、松山英樹らの住友ゴム工業が展開するクリーブランド「RX4」。そして同じく、ブライソン・デシャンボー、アブラム・アンセル(メキシコ)、スコッティ・シェフラーの3人が使うアーティザンだ。

アーティザンゴルフはかつてナイキゴルフでウッズのクラブづくりを担当したマイク・テーラー氏が2017年に立ち上げた。わずか3年でツアープロの間でも話題になり、パトリック・リードの18年「マスターズ」制覇にも貢献。リードは現在も同ブランドのロフト51度のウェッジを入れている。