◇国内女子◇樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 初日(30日)◇武蔵丘GC(埼玉)◇6585yd(パー72)

カップの底を鳴らす、乾いた音が遠くでした。8番(パー3)のティイングエリアにいたカメラマンが一斉にシャッターを切った。グリーン周辺からの拍手。「今週のカップは良い音がしていた。あの音が聞こえたということは、入ったよなって。そしたら、拍手してくださって」。ホールインワンを確信した渋野日向子は驚きながら、同組選手らとひじタッチで喜びを表現した。

実測151ydの追い風。「カップをオーバーしてもいい」と練習ラウンドで握った8Iをそのまま持った。ピン手前2mに着弾。2度ほど弾んでカップに吸い込まれた。2018年「アース・モンダミンカップ」以来となるツアー2度目のエースに好感触を示した。4カ月ぶりの国内復帰戦で、早々の見せ場。ただ「後半の内容を見たら、これが実力だと思い知らされましたね」と足元を見つめた。

上位で折り返した後半に3ボギーを喫し、イーブンパーの32位発進。パットのミスを悔やんだ。前半4番のピンチは下り3.5mを沈めてパーで切り抜けたが、後半11番では1mほどを外して初のボギー。17番でも1m弱を外した。2カ月の米ツアー転戦で課題に挙げ、連日日没まで取り組んでいる部分。「ショートパットが入ってくれたら、とは思う。タラレバになるけど。ただ(あすは)不安がない状態で臨めるようにしたい」と言った。

左右に振られたピンに対し、マネジメントでは変化を実感している。果敢に攻めるプレーと同時に、しっかりグリーン中央に乗せる組み立ても織り交ぜた。「グリーンを外したときボギーになる確率が上がるので(ホールによっては)真ん中でという感じで回っていた。そこはかなり考えながらやっていた。ただ、パー5で1つしか(バーディを)獲れなかった」。ショットのミスによるボギーは最小限に抑えたが、反省も怠らなかった。

最注目選手として多くのカメラが密着するラウンド。「(久しぶりの日本で)緊張はしていたし、スタートホールのティショットは震えた。ただ、緊張感がある中で試合ができることは良いことだし、その中で自分のプレーをする」と言い切る。「反省はパット。(アイアン)ショットは良かった。ティショットは若干ぶれたところもあったので、この後に調整したい」。修正点を明確にし、2日目の巻き返しに向けて準備を始めた。(埼玉県飯能市/林洋平)