watchOS 4登場前に知っておきたい!「Apple Watch」がビシっと狙いを定めてきた“運動”のこと

 

6月のWWDCで発表されたように、この秋からApple WatchのOSがバージョンアップされる見込みだ。最新のwatchOS 4では、主に運動をサポートする機能が強化され、ユーザーのモチベーションを上げる手助けをしてくれる機能などが搭載される。日ごろ、運動しなければならないと感じているが、なかなか行動に移せないという人には、運動をする動機付けとして非常に有効だろう。今回は、そんなApple Watchの基本と最新情報について紹介するので、ぜひチェックして欲しい。

20170803-i05 (2)↑Apple Watch Nike+

 

そもそもApple Watchとは?

Appleのフィットネス・ヘルステクノロジー担当ディレクター、ジェイ・ブラニック氏は以下のように述べる。

 

――“健康とフィットネスはAppleにとってプライオリティ(優先事項)だと考えています。GPSを内蔵し、耐水性能を備えたApple Watch Series 2を発表したことはもちろん、いまや7000以上のアプリケーションが連動するヘルスケアアプリケーションを開発したことはその一例です”

 

初代Apple Watchが発表されたのは、2014年のこと。あれから早くも3年が経とうとしている。昨年には、GPSや防水、FeliCaをサポートした「Apple Watch Series 2」が登場し、活用の幅はより広がった。さらに、今秋には「watchOS 4」へのアップデートも予定されている。

 

Apple WatchはiPhoneとペアリングして使用するウォッチ型のデバイスだ。最大の特徴は「アクティビティ」というアプリが使用できること。このアプリのルールは至って簡単。運動すると円形のゲージが貯まっていく。1日の目標値が1周分になっているので、ぐるっとリングを完成させるまで、ゲーム感覚でとにかく動けばOKだ。別にいきなり走らなくてもいい。通勤時に歩くことだって、立派なエクササイズとなる。

20170803-i05 (3)

リングは「赤」「緑」「青」の3色に分かれている。それぞれ「ムーブ(消費カロリー)」「エクササイズ(運動時間)」「スタンド(立ち上がった頻度)」を意味する。特に注目したいのは、「ムーブ」。例えば、15分間歩けば、30kcal程度のムーブが貯まるといった仕組みだ。

 

「ムーブ」の目標値は変更できるので、「減量」や「現状維持」など、自身の目的にあった数値に設定すればいい。筆者のおすすめは、まったく意図して運動しなかった日に測定した活動量よりも、100〜200kaclなど、少しだけ多めに設定しておくこと。これだけの運動でも、毎日実行すれば相当効果が出るはずだ。

↑「ワークアウト」の画面例↑「ワークアウト」の画面例

 

“さあ運動するぞ!”という場面では、「ワークアウト」アプリを使用しよう。運動時のペースや距離などを測定できて便利だ。もちろん、そのぶんの運動量は「アクティビティ」にも共有されるようになっている。

 

なお、「Appel Watch Seires 2」は防水性能を備えているので、プールや海での水泳時にも使える。ただし、日本国内では使用可能なプールは限られているので、水泳で使用したい場合には、どこで利用できるかあらかじめリサーチしておくといいかもしれない。

 

バッジを集めるか、人と競うか

長期的な楽しみ方の基本は、バッジ集めとなる。一定の条件を達成すると獲得できる仕組み。例えば、1週間や1か月間、目標を達成し続けるともらえるバッジなどがある。バッジの一覧はiPhone側の「アクティビティ」アプリにある「成果」の画面から確認できる。

↑様々なバッジが用意されている↑様々なバッジが用意されている

 

超長期的な課題として、「ムーブゴールを1000回クリアする」というものも用意されている。一方、「アースデイチャレンジ」や「国立公園チャレンジ」など、特定の記念日にワークアウトを行うことで獲得できるものもある。

↑「Challenges」のイメージ↑「Challenges」のイメージ

 

一方、1人だとモチベーションを維持しづらいという人は、アクティビティの共有を活用するといい。友人や恋人、家族と共有設定すれば、相手がどのくらいカロリーを消費したのかがお互いに分かるようになる。パーソナルトレーナーと共有して、自身の進捗を確認してもらうという使い方もある。また、「Challenges」というアプリを使えば、チームで課題に挑戦することもできる。

 

ここまでで、Apple Watchの「アクティビティ」についての基本はバッチリ。しかし、今秋の登場を予定している「watchOS 4」でさらにパワーアップする予定。以下、注目したいポイントをおさらいしておきたい。

 

watchOS 4での進化点をおさらい

ここで、watchOSの最新バージョンでの進化点を簡単にまとめておこう。

・コーチングや周辺機器との連動強化など運動をサポートする様々な機能が追加される

・Apple Musicとの自動同期など音楽機能が強化される

・Siriを利用しユーザーの必要とする情報を先読みして表示してくれる

・文字盤デザインや目標達成時・誕生日のお祝い機能が追加される

 

先ほどのジェイ・ブラニック氏はこうコメントしている。

――“秋に提供されるwatchOS 4では、アクティビティアプリケーションが賢いコーチングを提供し、あなたの行動を学んで、あなた自身に合わせて励ましてくれます。その人にあわせてモチベーションを上げてくれたり、ぴったりのタイミングでぴったりのアドバイスをしてくれることで、アクティビティリングを完成できる日が増え、成果がさらに長続きするようになります”

 

まず、「スマートコーチング」の機能が組み込まれる点に注目だ。例えば、夕方になると「1日の終わりが近づいています。あと8分間歩けばリングが閉じられますよ」と提案がくるわけだ。寝る直前になって、もう間に合わないという事態を防げるようになる。反対に順調な場合には、通知は来ない。

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ワークアウトも何点かアップデートされる。例えば、ワークアウトの一覧を選択する画面は、人型のアイコンを交えることで視認性が高められる。ワークアウト中の画面では、「ミュージック」の操作をしやすいUIが組み込まれるし、トライアスロンのように、複数の種目を続けて実行する場合にも、滑らかに次のワークアウトへと移行できる仕組みが導入される。

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新しいワークアウトとして「HIIT(高強度インターバルトレーニング)」も追加される。これは「ブートキャンプ」のような強度の高いトレーニングをイメージすればいい。

 

また、「プールスイミング」のワークアウトは、測定機能自体もアップデートされる。例えば、10秒以上プールの端に留まっていると、それが「休憩」であり、そこまでの運動が1セットと認識される。サマリーでは泳法、距離、タイム、休憩時間、ストローク数などを確認可能。一定距離ごとのペースも表示されるので、スイマーの調子を確認しやすくなるだろう。

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ちなみに、ストロークを自動検出させるには、能力レベルに差がある多くのスイマーでテストを行う必要がある。Appleでは「Apple Watch Series 2」が出たタイミングで、700人以上を15以上のセッションでテストしていたという。しかも、それはすでに1年前の話。それから継続的にデータを記録し続けているわけだから、蓄積は膨大だ。精度の高さは保証されているといえるだろう。

 

周辺機器との連携も強化される予定

Apple Watchはスポーツ用具と連携させることも可能。例えば、テニスのサーブを分析するアプリ「Zepp Tennis」では、グリップ部に装着したセンサーを用いて、サーブの回数や平均速度、回転数、ラケットの中央に当たった回数などを検出できる。11月ごろには、センサーを内蔵するラケットも登場する予定だ。

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一般人にとって、スポーツのデータは可視化しづらいものだ。しかし、こうしたデバイスが普及すればより客観的な分析が容易に行えるようになるだろう。

 

ちなみにwatchOS 4では、Apple WatchとセンサーがiPhoneを介さずにダイレクトで接続できるようになる。つまり、ロッカーやカバンにiPhoneを閉まったまま、Apple Watchのみを持って、コートに臨めるようになるわけだ。

 

また、watchOS 4で導入される「GymKit(ジムキット)」にも注目しておきたい。これにより、ジムに設置されたフィットネスマシンとApple Watchが連携できるようになる。従来、ジムでトレッドミル(ランニングマシン)を利用する場合には、Apple Watchに表示される心拍数や消費カロリーと、マシン側に表示されるデータは異なっていた。さらにトレーニングが終了した際に、マシン側のデータは持ち帰って管理することができなかった。

 

しかし、GymKitに対応したトレッドミルが登場すれば、この環境が変わる。Apple Watchをマシンに近づけるとNFCが反応して、両者がBluetooth経由で接続される。ちなみにNFCとBluetoothの2段階になっているのは、不要な自動接続を防ぐためだ。

20170803-i05 (11)

 

Apple Watchからトレッドミルへは身長・体重、心拍数などのデータが送られる。そして、マシンに設置されたモニターには、利用者の心拍数がリアルタイムに表示される。一方、トレッドミルからApple Watchへはランニングのペースや傾斜などの情報が送られる。Apple Watch側で消費カロリーが計算され、さらにそれがトレッドミルへと送り返されてモニターに表示される。

 

なお、接続を解除したのち、測定したデータはiPhoneの「ヘルスケア」アプリで管理できる。また、トレッドミルにある個人情報は消去されるようになっているので安心だ。

 

トレーナーがApple Watchを活用する試みも

Apple Watchを活用するのは、トレーニングをする側だけではない。トレーニングをさせる側にも便利なデバイスとなり得る。こうした最新の試みを紹介しよう。

 

「PRAMA」というトレーニングシステムは、部屋の壁や床に配置されたマークに対し、順番に課題をクリアしていくものだ。例えば、「床に記された指定の数字を足で踏む」「バスケットボールのパスの感覚で壁の数字にボールを当てていく」といった内容をイメージするといいだろう。そして、部屋には音楽が流れ、課題や休憩時間によって照明も変化する。

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この「PRAMA」にApple Watchが連携する。トレーナーは手元のApple Watchを用いて、部屋の照明やBGMの音量を調整できる。そのため指導に集中しやすいのがメリットだ。一方、参加者は心拍測定用に装着したチェストストラップを自身のApple Watchと接続して、測定データを連携できる。

 

ちなみに、PRAMAとApple Watchの連携はまだ開発段階だが、PRAMA自体は既に世界の70箇所で展開中。日本でも渋谷の「ティップ.クロス TOKYO」というジムに導入されている。

 

Apple WatchはwatchOS 4へのアップデートで一層便利なものに進化する。いまはまさに狙いどき。運動不足な人も、日ごろの運動レベルをさらにアップさせたい人も、自分を変えるきっかけとして、検討してみてはいかがだろうか。

 

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