ライターの仕事は、文章だけ書いていればいいものでもなく、最近は記事に添える図表やInstagramの画像案などを製作する機会が増えてきた。そうなると、「デザインで使用する色味とか配置って、なかなか難しいなぁ」という悩みが生じてきた。

 

最初にそう感じたのは、パワーポイントで作ったグラフを編集の人に納品したときのことだ。私は、パワポで円グラフなどを作るとき、自動で設定される色味があまり好きではない(賛同してくれる人、いない?)。なので、勝手に配色を変えて提出しようと思い、いろいろと色彩調整を変えようと試みた。しかし、いじればいじるほど、だんだんと何が正解かわからなくなり、結局最初の色設定で提出したという残念な記憶がある。

 

仕事以外でも、デザイン性を求められる機会は少なくない。たとえば、年賀状のデザイン、複数の布を使って子どもの給食袋やトートバッグを作るとき、塗り絵に挑戦するとき。もっと広く見れば、洋服の色合わせだってそうだろう。

 

出来上がっている作品やすでにコーディネートされているものを見て、「これ、オシャレだな〜」と”イイものを見極める力”はわりとあるはずなのだが、いざ自分で配色を決めよと言われると、至極難しい。

 

使うのは3色だけ! いきなり「センスいい人」になれる!?

そんな自分の色彩センスに疑問を感じていたある日、書店で出会った一冊に一目惚れしてしまった。『3色だけでセンスのいい色』(ingectar-e・著/インプレス・刊)である。

 

タイトル通り、ズバリ3色だけを使っておしゃれなデザインが作れる、というもの。パラパラとページをめくってみると、一気に心が踊りだした。なに、このおしゃれな感じ……! どのページもかわいすぎるんですけど! 正直、眺めているだけでワクワクする。

 

本書は、「ナチュラル」「ポップ」「エレガント」「モダン」など、テーマごとに章立てでわかれており、さらに細かなテーマ別の見開き構成となっている。たとえば、「OVERSEAS(異国情緒を感じる色で飾る)」の中の「外国03:気品漂うパリジェンヌ」のページがこちら。

 

出典画像:プレスリリースより

 

少しくすんだ色使いが、パリの街並みを想像させる。ここで使われているのは、「マイルド・ショコラ」「ミルクティー」「ドルフィン・グレイ」の3色。カラー名からかわいい。そして私の頭では、この色のチョイスは到底浮かばない。CMYKのパーセンテージも載っているので、自分でデザインするときも真似しやすいのである。

 

大切なのは、使う色+配色!

おもしろいのは、チョイスした3色のバランスを変えるだけで、さらに違った印象になるということ。いや、頭では理解できても、デザインを専門にしている人でない限り、それを実現するのは難しいだろう。

 

本書ではありがたいことに、3色のうちのどのカラーをベースにして、他の2色をどの程度のバランスにすればビシッとキマるかまで教えてくれている。さらに、実際に文字を載せるとどう見えるかというカラーパターン例も9つ紹介。

 

この本の通りに真似すれば、迷いなく、瞬時に”超絶センスがいい人”になれる、というわけである。

 

ビジネスにも応用可能!

本書のデザイン例は、ビジネスシーンにも応用できる。たとえば、こちらの「クールなビジネスブルー」は、まさに私が悩んでいたパワポなどの資料作りに活かせそうだ。

出典画像:プレスリリースより

 

かなり使い勝手が良く、なによりページを眺めているだけで、なんだか幸せになれてしまう「3色だけでセンスのいい色」。

 

2つ懸念されることは、ざっと見る限り、比較的女性が好むような色合いが多いこと。そして、淡い色味が多く用いられているので、色彩特性を持っている人にとっては、見づらい配色が多いかもしれないという点は否めない。

 

とはいえ、ちょっとした製作物に、ファッションやインテリアにと、日常の中で活用できる知識が詰まっているので、手元に置いていて損はないだろう。色味に迷って、ついたくさんの色を使ってしまう人、いろいろ努力するも、なんだかデザインがキマらないとお悩みの人に、ぜひおすすめしたい一冊だ。

 

【書籍紹介】

見てわかる、迷わず決まる配色アイデア3色だけでセンスのいい色

著者:ingectar-e
発行:インプレス

配色が苦手でも、センスに自信がなくても。たった“3色”でおしゃれな配色が完成! センスのよい色の組み合わせがすぐ選べる、3色の配色アイデアに特化した配色本です。おしゃれな色の組み合わせがわからない、たくさんの色があると色選びに悩む、見栄えのよく、バランスよく配色がまとまらない……、そんな悩みを解決しデザイン作業に役立つ1冊です。

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