崩壊の8割、地滑り地形 山斜面の森林作業道

崩壊の8割、地滑り地形 山斜面の森林作業道


 間伐材などを運び出すために山の斜面に設けた森林作業道の崩壊事例の8割以上が地滑りの危険のある「地滑り地形」で発生していたことが、岐阜県森林研究所(美濃市)などの調査で分かった。同研究所は調査結果を基に、林業者向けに森林作業道の設置の手引書を作成。「地滑り地形など崩落危険地を避けて設置すべき」と呼び掛けている。

 森林作業道は、林業者が設ける土構造の簡易な道で、コンクリートなどで整備する林道よりも壊れやすい。同研究所は2014〜16年度、国立研究開発法人森林総合研究所などと共同で全国397の崩壊事例を調べた。

 最も多かった地滑り地形での発生は83%で、谷を流れる小川の源流に近い「0次谷」と呼ばれる部分も69%と高い割合を占めた。断層運動でできた「断層地形」は58%、地質の境目部分に当たる「地質境界」は31%、山崩れなどで土砂がたまった「崩積土」は23%だった。

 県森林研究所は昨年度末、林業関係者向けの「森林作業道作設の手引き」をまとめ、崩壊の原因や壊れにくい施工方法を紹介している。手引書は県のホームページからダウンロードできる。

 調査に関わった県森林研究所森林資源部の臼田寿生専門研究員は「地滑りや活断層の地図はインターネット上でも入手可能なので、作業道を設置する際に参考にしてほしい」と話している。

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