NHK連続テレビ小説「スカーレット」の物語の着想元とされる信楽焼の陶芸家神山清子さんの作品が、飛騨市古川町三之町の駒小道具屋で展示されており、古信楽の温かな風合いが道行く人の目を引いている。31日まで。

 神山さんは女性陶芸家の先駆者的存在で、釉(ゆう)薬を掛けずに仕上げる古信楽の再現に成功した。同店に展示されているのは、30代の頃に制作した茶道具類や花瓶など22点。焼く過程の灰で生じたビードロの青緑色と、温かみのある緋(ひ)色が美しく表れている。

 器の多くは、店主の駒侑記扶さん(72)が企画に関わった1976年の展示販売会で、神山さんが同町に持ち込んだ作品という。当時の会場は大勢の見物客でにぎわい、約100点が町民に渡った。

 駒さんは「力強い作風に改めて感動している。神山さんの作品が多く残る町は珍しく、ドラマがきっかけで見に来てもらえたら」と話した。