岐阜県飛騨市古川町の中心市街地で15日夜、200年以上続く伝統行事「三寺まいり」があり、住民や観光客ら約1万4千人が大小のろうそくが照らす町並みを散策し、祈りをささげた。

 三寺まいりは親鸞聖人の遺徳をしのぶ報恩講で、町内の円光寺と真宗寺、本光寺を参拝する。明治以降、県外の製糸工場への出稼ぎから戻った若い女性が詣で、男女の出会いの場になったことから、良縁成就の行事としても知られるようになった。

 今年は暖冬の影響で市街地に積雪がない中での開催。各寺を結ぶ通りや川沿いには、大小40本の雪像ろうそくが設置され、記念撮影する参拝者でにぎわった。白壁土蔵が並ぶ瀬戸川沿いでは、着物姿の女性らが白と赤のろうそくをともし、静かに手を合わせて良縁を願っていた。