岐阜県関市の地場産業である刃物の情報発信拠点として整備される新しい刃物会館と地域交流施設の起工式が15日、同市平和通の建設予定地で行われ、刃物関連業者らが工事の安全を祈った。10月末までの完成と2020年度中の供用開始を見込む。周辺のフェザーミュージアムや関鍛冶伝承館を含めた周遊型の「刃物ミュージアム回廊」の中核施設として期待される。

 両施設は、現在の刃物会館と関鍛冶伝承館の間にある約1万平方メートルの敷地に建設。ともに鉄骨平屋で広さは刃物会館が572平方メートル、地域交流施設が966平方メートル。会館には刃物の即売所、交流施設には観光案内所や刃物産業の体験施設、約100人を収容できる多目的ホールを備える。

 全体設計と交流施設の建設は市が、会館の建設は運営する協同組合が行う。建物と外構の工事費は約4億8千万円。

 約50人が参加した起工式では、協同組合県刃物会館の田中彰理事長と関市の尾関健治市長が、くわ入れをして安全を祈った。尾関市長は「建物以上に中身の充実が大切。刃物業界の皆さんと共に、より良い施設をつくり上げたい」と語った。